みなさま、こんにちは。
バレエ安全指導者資格®︎事務局です。
今回のコラムでは、本日開催されました「「バレエ姿勢ベーシックインストラクターコース」についてお話したいと思います。
このコースでは、スペシャリスト養成コースと位置付け、【バレエと健康】をテーマに、より具体的な指導を行えるよう、「姿勢」に着目して学びを深めていきます。
バレエの上達に欠かせない、健康的な姿勢と引き上げやターンアウトなどの身体の使い方をはじめ、それを理解し、実感として身につけていくためのエクササイズや、伝える、伝わるとはどういったことなのかなど、指導することについてのアイデアなどもお伝えするとても実践的な内容となっています。
バレエの指導において、多くの時間を「姿勢作り」に費やしていることに、先生方はお気づきでしょうか。
正しいポジション、美しいライン、芯の通った立ち姿。
これらはすべて、姿勢に深く関係しています。
つまり、バレエ教師は「姿勢の先生」でもあるのです。
けれども、私たちは「姿勢」そのものについてどれほど学んできたでしょうか。
「バレエをすると姿勢が良くなります」
「良い姿勢を目指しましょう」
スタジオの宣伝などでよく見かける言葉です。けれど、何をもって“良い姿勢”とするのか、どんな状態が“望ましくない姿勢”なのか、
その基準や背景を、きちんと学んだ経験のある先生は、実は少ないのではないかと思います。
感覚でなんとなく「こうだろう」と教えてしまっていること。
「本当にそれは合っているのか」と、問い直すことが必要な時期にきていると思います。
実際に、見た目は綺麗に立っているように見えるけれど、実は反り腰になってしまっているという例も珍しくありません。
ただ胸を張る、あげるだけでは良い姿勢にはならず、反対に不良姿勢になってしまうのです。
また、日常生活で求められる「良い姿勢」と、バレエの中で目指す「良い姿勢」は、決して同じではありません。
なぜなら、それぞれにその姿勢であることの目的が違うからです。
この違いを理解していないまま生徒を導くと、かえって身体に負担をかけてしまうこともあるのです。
「今の指導が、生徒の未来にどうつながっていくのか」
そんな視点を持てる先生が増えていくことは、バレエ界にとってとても大切なことだと思います。
この講座では、姿勢に関する正しい知識を、やさしく学ぶことができます。
そして、知識だけでなく、それを伝えるためのエクササイズや指導の工夫も丁寧にお伝えしています。
参加された方からは「普段の生活がラクになった」「バレエの動きの理解が深まった」「生徒に自信をもって伝えられるようになった」といったお声もいただいています。
バレエは、舞台に立つことだけがすべてではありません。
もちろん、上達したい、舞台に立ちたいという目標は素晴らしいことです。
けれど、そこに向かう過程にある“身体との向き合い方”や、“自分を大切に扱うこと”も、バレエが教えてくれる大切な学びです。
バレエが、誰かの人生を豊かにするきっかけとなるように。
そして健康という形で、その人を支える力となるように。
私たちは、その可能性を信じて、この学びを届けています。
次回の開催は 8月24日(土)です。
ご興味のある方は、どうぞお気軽にお問い合わせ・お申し込みください。
あなたのバレエ指導が、より確かなものとなるために。
そして、生徒さんたちの健やかな未来につながるように。
ともに学べることを、心より楽しみにしております。
バレエ姿勢ベーシックインストラクターコース
https://safedance.jp/sp/ballet_posture_basic-2/
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