SDA Artistic Ambassador Program
世界の経験を、 バレエを愛する子どもたちへ。
世界の舞台で活動するダンサーが体感した、芸術、医療サポート、労働環境、教育制度、安全管理。 その「生きた経験」を、日本の安全なバレエ教育へ還元するのが、 SDAアーティスティック・アンバサダー制度です。
この制度を
30秒で解説
SDAアーティスティック・アンバサダー制度は、 海外で活動するダンサーを広告塔として紹介するだけの制度ではありません。 現地で得た経験を、専門家や教育・研究機関と検討し、 日本の指導者教育、保護者支援、子どもの安全な学習環境へ活かすプロジェクトです。
Purpose and Boundary
世界の経験を、日本のバレエ教育の更新へ
海外のカンパニーで活動するダンサーは、作品や技術だけでなく、 医療サポート、労働環境、教育制度、自己管理、安全への価値観を日々体験しています。 その経験は、日本の教育環境を考えるための貴重な知見です。
芸術と安全を切り離さない
高い芸術性を目指すことと、身体・心・尊厳を守ることは対立しません。 長く踊り続けるための環境も、芸術教育の一部として捉えます。
海外事例をそのまま輸入しない
国、制度、文化、カンパニーによって環境は異なります。 個人の経験を唯一の正解にせず、医療・心理・教育の専門家と検討します。
知名度ではなく、次世代への還元を中心にする
アンバサダーの経験を、指導者が学ぶ内容、保護者への情報、 教育・研究機関での議論へ変換します。
Giving Experience Back
海外の経験を、日本へ還元する3つの方法
聞き取った経験を個人の感想で終わらせず、教育、家庭、社会の3つの経路へ届けます。
指導者向けガイドラインの更新
海外の事例を、整形外科医、理学療法士、公認心理師などの専門家、 大学・研究機関、国内のバレエ団と検討し、指導者教育へ反映します。
保護者への情報提供
留学に必要な自己管理、成長期の過度なダイエット、 バレエだけへ生活を偏らせるリスクなどを、家庭で使える知識として届けます。
学会・大学・シンポジウムでの発信
世界の教育・安全環境を示す事例として整理し、 教育・研究機関での議論と、日本のバレエ界全体の意識改善へつなげます。
Artistic Ambassadors
SDAアーティスティック・アンバサダー
世界各地で活動し、本プロジェクトの目的に賛同する10名のダンサーをご紹介します。 掲載順は氏名の五十音順です。
ドイツ
石川まどかさん
ドレスデン・ゼンパーオーパーバレエ団
セカンドソリスト
デンマーク
川添智香さん
デンマーク王立バレエ団
バレエダンサー
ロシア
坂中春月さん
イルクーツク州立音楽劇場バレエ団
ソリスト・バレエ教師
ルーマニア
志賀有季乃さん
National Opera Timișoara
バレエダンサー
オーストリア
柴田二千翔さん
Europaballett
バレエダンサー・振付家
ドイツ拠点
清水乃愛さん
フリーランス
バレエダンサー
カナダ
菅原ゆいさん
Les Grands Ballets Canadiens
プリンシパル
イギリス
高田麻結さん
Scottish Ballet
アーティスト
ノルウェー
西村奈恵さん
ノルウェー国立バレエ団
バレエダンサー
アメリカ
本多優衣子さん
New Jersey Ballet
バレエダンサー
Profiles
アンバサダーの経歴と活動拠点
それぞれが異なる国、教育制度、作品、カンパニー文化を経験しています。 その多様性こそが、日本の教育を一つの価値観だけで考えないための力になります。
ARTISTIC AMBASSADOR 01
石川まどかさん
ドレスデン・ゼンパーオーパーバレエ団 (ドイツ)
セカンドソリスト
山口県出身。杉原和子バレエアートにてバレエを学ぶ。
YAGPユース・アメリカ・グランプリでスカラーシップを取得し、2009年にウィーン国立バレエ学校へ留学。2014年に首席で卒業し、同年ドイツ・ライプツィヒバレエ団へ入団しました。
「くるみ割り人形」「眠れる森の美女」「白鳥の湖」、Uwe Scholz作品などで主役を踊り、2025年にドレスデン・ゼンパーオーパーバレエ団へセカンドソリストとして入団しました。
ARTISTIC AMBASSADOR 02
川添智香さん
デンマーク王立バレエ団 (デンマーク)
バレエダンサー
4歳よりバレエを始める。2014年、ローザンヌ国際バレエコンクールへ出場し、セミファイナリストとなりました。
その後、ロシア・サンクトペテルブルクのワガノワ・バレエ・アカデミーへ留学。帰国後、2015年にアメリカ・オクラホマ州のタルサバレエ団ジュニアカンパニーへ入団し、2年後に正団員へ昇格しました。
2019年よりドイツのバイエルン国立バレエ団、フランスのキャピトル・バレエを経て、現在はデンマーク王立バレエ団に所属しています。
ARTISTIC AMBASSADOR 03
坂中春月さん
イルクーツク州立音楽劇場バレエ団 (ロシア)
ソリスト・バレエ教師
鹿児島県生まれ。前田久美子、藤田彰彦に師事。2014年4月、モスクワ国立舞踊アカデミー(ボリショイ・バレエ・アカデミー)へ留学しました。
4年3か月の留学中、アンナ・アントーニチェヴァ、リュドミラ・カバレンコに師事し、クラシックバレエ、コンテンポラリー、キャラクターダンス、宮廷舞踊などを学びました。2018年に卒業し、ロシア連邦バレエアーティスト国家資格を取得。
2019年よりイルクーツク州立音楽劇場バレエ団に所属。2023年にはモスクワ国立舞踊アカデミー大学部教師科を首席で卒業し、ロシア連邦バレエ教師国家資格を取得。現在はソリストおよび同劇場バレエ学校の教師として活動しています。
ARTISTIC AMBASSADOR 04
志賀有季乃さん
National Opera Timișoara (ルーマニア)
バレエダンサー
10歳よりバレエを始める。15歳からNovosibirsk State Choreographic School、National Prague Conservatoire、Conservatório Annarella、PROSART Junior Companyへ留学しました。
国内外のコンクールおよび留学先の校内コンクールで、第1位をはじめとする上位入賞を果たしています。
2025年よりNational Opera Timișoaraへ入団。ソリストを務めるなど、海外を拠点に研鑽を積んでいます。
ARTISTIC AMBASSADOR 05
柴田二千翔さん
Europaballett (オーストリア)
バレエダンサー・振付家
埼玉県生まれ、新潟県育ち。2歳より新潟バレエスクールでバレエを始め、国内コンクールで入賞。2016年にポルトガル国立リスボン・バレエ学校へ留学しました。
2019年にオーストリアのEuropaballettへ入団。「蝶々夫人」「カルメン」「白鳥の湖」「くるみ割り人形」「Jela」などで主役を務め、セルビア国立劇場、クロアチア国立劇場にはゲスト主演として出演。
2024年、World of Dance AustriaでFlorient Cadorと共演し優勝。近年は振付にも取り組み、「Nichi’s Crochet Room」として編み物作品の制作・販売も行っています。
ARTISTIC AMBASSADOR 06
清水乃愛さん
フリーランス (ドイツ拠点)
バレエダンサー
大分県別府市出身。4歳でバレエを始める。ガリビヤン・バレエ・アカデミー、ノボシビルスク国立バレエ学校、ラドフォード大学、アルメニア国立バレエ学校などで学びました。
2022年に東京バレエ団へ入団。2023年、別府公会堂でコンサートを開催した後、活動拠点をドイツへ移しました。
2024年にThüringer Staatsballettでゲストダンサーとして活動。2025年にはGrand Classic Balletドイツ公演ツアーで「白鳥の湖」「くるみ割り人形」の主役を務め、2026年にはリトアニアツアーで「白鳥の湖」に出演予定です。
ARTISTIC AMBASSADOR 07
菅原ゆいさん
Les Grands Ballets Canadiens (カナダ)
プリンシパル
4歳からバレエを始め、2014年にエリソン・バレエを卒業。同年、香港バレエへコール・ド・バレエとして入団し、3シーズン踊りました。
2017年にLes Grands Ballets Canadiensへ入団し、2022年にプリンシパルへ昇格。
主なレパートリーに「ジゼル」のジゼル、「眠れる森の美女」のオーロラ姫、「ドン・キホーテ」のキトリ、「小さな死」「春の祭典」などがあります。
ARTISTIC AMBASSADOR 08
高田麻結さん
Scottish Ballet (イギリス)
アーティスト
6歳よりバレエを始める。Central School of Ballet、Joffrey Academy of Dance Trainee Program、International Summer Ballet School Dresdenへ短期留学しました。
2019年にBalet Opery Bałtyckiej w Gdańsku(Baltic Opera Ballet)へコリフェとして入団し、2020年にソリストへ昇格。
2024年よりScottish Balletへアーティストとして入団し、活動しています。
ARTISTIC AMBASSADOR 09
西村奈恵さん
ノルウェー国立バレエ団 (ノルウェー)
バレエダンサー
3歳からバレエを始め、2010年にオーストラリアン・バレエ・スクールから奨学金を得て留学。2014年に卒業後、ドルトムント・バレエ団へ入団しました。
2015年にBajazzo Dance Award in Dortmundを受賞。2016年よりノルウェー国立バレエ団に所属し、2018年に永久契約を獲得。翌年、「ラ・バヤデール」でガムザッティを演じました。
クラシック作品の主要キャストに加え、キリアン、フォーサイス、ライトフット・レオン、クリスタル・パイトなどの作品に出演。近年は北欧ファッションブランドやオスロ・ランウェイのモデルとしても活動しています。
ARTISTIC AMBASSADOR 10
本多優衣子さん
New Jersey Ballet (アメリカ)
バレエダンサー
4歳よりバレエを始める。2018年ローザンヌ国際バレエコンクールのスカラシップを受け、2019年よりニュージーランド・スクール・オブ・ダンスへ留学しました。
2021年、アーキタンツ・トレーニング・プログラムを経て、アメリカのNew Jersey Balletへ入団。
「くるみ割り人形」の金平糖の精、クララ、デュードロップ、「ドン・キホーテ」のキューピッド、「眠れる森の美女」のフロリナ王女をはじめ、ジョージ・バランシン、トワイラ・サープ、ジャスティン・ペック、ピーター・マーティンズ、ローレン・ロベット、ハリソン・ボールらの作品を踊っています。
From Experience to Education
ダンサーの経験を、教育へ変える4つの段階
一人の体験をそのまま一般化せず、背景を確認し、専門知と照合し、 日本の現場で使える形へ翻訳します。
経験を聴く
カンパニー、学校、医療、労働、生活、文化について、具体的な経験を共有していただきます。
背景を整理する
国、年代、組織、契約、本人の立場による違いを確認し、条件と経験を切り分けます。
専門家と検討する
医学、心理、教育、栄養などの知見と照らし合わせ、安全性と一般化できる範囲を考えます。
日本の現場へ届ける
指導者教材、保護者向け情報、講座、研究・発表など、対象に合う形へ翻訳します。
Frequently Asked Questions
よくあるご質問
SDAアーティスティック・アンバサダー制度とは何ですか?
世界のバレエ団や舞台で活動するダンサーが現地で体感した、芸術、医療サポート、労働環境、教育制度、安全管理の経験を、日本の子ども、指導者、保護者、安全教育へ還元する取り組みです。
アンバサダーは広告塔として活動するのですか?
単なる広告や知名度向上を目的とする制度ではありません。海外で得た実体験を、専門家や教育・研究機関と検討し、日本の指導者教育や保護者支援へ活かすことが中心です。
海外ダンサーの経験はどのように日本へ還元されますか?
指導者向けガイドラインの更新、保護者への情報提供、学会・大学・シンポジウム等での発信という三つの経路を中心に還元します。
海外の事例が、そのまま日本の基準になるのですか?
いいえ。国、制度、文化、組織によって条件は異なります。個人の経験を唯一の正解にせず、専門家と検討し、日本の現場で使える範囲へ翻訳します。
プロジェクトが直接取り組む課題は何ですか?
報酬や国家支援などバレエ界全体の構造問題を直接の目標とはせず、明日のレッスンから変えられる、子どもの安全と教育環境の改善に焦点を置きます。
現在何名のアンバサダーが掲載されていますか?
このページでは、ドイツ、デンマーク、ロシア、ルーマニア、オーストリア、カナダ、イギリス、ノルウェー、アメリカなどを拠点に活動する10名をご紹介しています。
アンバサダーへの連絡はどこからできますか?
各アンバサダーの公式Instagramはプロフィール欄から確認できます。制度、取材、教育連携に関するお問い合わせは、セーフダンスアソシエーションの窓口をご利用ください。
Pass Experience Forward
世界で得た経験を、次の世代が安全に夢を見るための力へ
海外で活動するダンサー、専門家、教育・研究機関、バレエ団、 子どもの未来を支える企業・団体との連携について、ご相談を受け付けています。