クラシックバレエが日本に渡り半世紀以上が経過し、今では世界的なコンクールや世界的なバレエ団においても日本人ダンサー達が数多く活躍するようになりました。

​それは一重にバレエを指導されている教師の方のバレエへの情熱と子どもたちの夢にかけた想いの結晶であると思います。

ただその裏で、バレエが素晴らしい伝統芸能であり、芸術であるにも関わらず心身に支障をきたしてしまう生徒さんの存在があり、自身の指導法に悩み苦しむ先生の姿やスタジオを運営し続ける重圧から多大なストレスを抱え生きる先生方がいることも事実です。

今回の安全指導者資格は、生徒を受け持つ先生ご自身が自信を持って指導の現場に立ち、お一人お一人が理想とされるバレエの世界を形作るための礎となる正しい医学的根拠に基づいた知識を身につけてほしいという思いで設立した特別な資格です。

『医師や理学療法士、栄養士の方にはバレエの事情が分からないのでは?』と不安に想う方も少なくないと思いますが、身体を診るだけでなく、それぞれのジャンル、業界が抱えている特別な事情や世界観をよく理解してくださっているこの業界にとってとても稀有な先生方ですのでご安心くださいね。

そして今回はただ知識や情報を得るだけにならないよう、学び得た知識を実践に応用し活動されている先生方にご協力頂き講習を行います。

もはや説明は不要かと思いますが、私がバレエ教師として、トレーナーとして活動する中で出逢った心から尊敬する素晴らしい講師の方々です。

せっかく勉強はしたけれど、実際の指導に役立てることが難しい、、、そのような相談も数多く受けてきましたので、学んだことを即実践に役立てたいと願う先生方にも安心して受講して頂けます。

私は12年前、まだ東京バレエ団在団中ではありましたが、現役を引退し次のキャリアに進むためにトレーナー資格の勉強を始めました。

幸運なことにちょうど世界バレエフェスティバルがあり、世界で活躍するダンサー達の動きを目の前にし、学んでいた身体の知識がリンクしていくのを実感しました。

残念なこととしてはその知識はすでにダンサーとしてのキャリアを終えようとしていた私には活用出来なかったということです。

もし受講をお考えのあなたが今現在ダンサーであるならば(ダンサーを目指す若者達にも)、ここで学んだ知識と体験、人との出逢いは確実にこれからの表現活動の幅を広げることにも繋がると思います。

そしてあなたがダンサーを引退し、次のキャリアについて悩み考えた時にはすでに持っているこのスキルを活かして生きていくことも出来ます。

資格を持っていることはもちろんですが、それ以上にこの環境と人との繋がりを持っていることは将来の仕事や生き方についても安心出来る材料となります。

はじめて身体のことを学ばれる方はもちろん、バレエダンサーの方や教師の方でピラティスやヨガ、ジャイロキネシス®をはじめとするメソッドの資格を取得後の知識をさらに特別なものにしたいという方にもぜひ受講して頂きたいです。

最後に、これがもっとも私が望んでいるものでもありますが、この指導者資格がバレエを愛する人達にとってゆるやかで穏やかに支え合い励まし合えるコミュニティとなることを心から願っています。

お教室に通われる生徒の皆さん、そしてバレエを指導される先生方の健康が守られ、より良い環境のもとバレエと関わり心身が豊かに生きていける世界を目指して。

バレエ安全指導者資格主宰
中谷広貴