みなさま、こんにちは。
バレエ安全指導者資格®︎事務局です。
『世界で一番安全なバレエスタジオを目指して』というテーマの第8回目。
「バレエ安全指導者資格®︎」にて、心理学のコースを監修、担当してくださっている瀧田絵美先生をご紹介いたします。
現場の第一線でダンサーの心を守り続けてきた瀧田絵美先生。
瀧田先生の知見は、技術至上主義になりがちなバレエ界に「人間としての尊厳」という温かな光を投げかけてくれます。
心の専門家として、またアスリートやダンサーの支援者として歩んでこられた瀧田先生の紹介とともに、なぜ今、バレエに「こころの手当て」が必要なのかを綴ります。
「こころの手当て」を当たり前の文化に
バレエの指導現場において、解剖学や物理学といった「目に見えるフィジカル」への関心は急速に高まっています。
しかし、その身体を動かし、表現を司る「心」への理解はいかがでしょうか。
心の問題は目に見えず、当事者ですら気づかぬうちに蝕まれていることが少なくありません。
瀧田絵美先生は、大学院修了後、スクールカウンセラーや産業カウンセラーを経て、国立スポーツ科学センターでの女性アスリート支援プロジェクトなど、極めて高い専門性が求められる現場で実績を積まれてきました。
そんな瀧田先生が最も危惧しているのは、バレエ特有の閉鎖的な環境や価値観によって、多くの才能が「心」から折れてしまう現状です。
バレエの傷は、人生の傷になる
バレエ界には、一般社会とは異なる独自のルールや美学が存在します。
それが芸術性を高める一方で、過度なストレスや心理的な抑圧を生む土壌にもなり得ます。
もし、生まれ持った素晴らしい才能があっても、心の問題によってその道が閉ざされてしまったら。
さらに深刻なのは、バレエで受けた心の傷が、踊りを辞めた後の日常生活や将来にまで「消えない影」として影を落としてしまうことです。
「バレエと出会ったことで、人生が豊かになり、心身ともに健康になれる世界であってほしい」
瀧田先生は、その願いを胸にダンサーたちと向き合っています。
指導者が「専門家への架け橋」になる贅沢
私たちは、心理学の専門教育を受けていない指導者全員が、カウンセラーのような高度なスキルを習得することは難しいと考えています。
しかし、指導者にとって大切な役割があります。
それは、生徒の「こころのSOS」にいち早く気づき、適切に寄り添い、必要な場合には速やかに専門家へと繋ぐ「ブリッジ(架け橋)」になることです。
瀧田先生が監修してくださるコースには、単なる理論だけではない、長年の現場経験に基づいた「生きた知恵」が詰まっています。
- 大切な生徒の小さな変化やSOSを見逃さないこと
- 心を痛めてしまった人の声に、正しく耳を傾けること
- 自分の感覚だけで判断せず、適切に専門家と連携すること
これらは、生徒の未来を守るための「お守り」となります。
「個人の問題」から「みんなの当たり前」へ
瀧田先生は仰います。
「こころの手当ては本人が行うもの」という認識から、「こころの手当てはバレエに関わる全ての人が、当たり前に行うもの」へと文化を変化させていきたい、と。
指導者が心について学ぶことは、自分自身を助けることにも繋がります。
先生が心の仕組みを知り、余裕を持って生徒を見守ることができれば、スタジオ全体の空気は変わり、そこは真に「安全な場所」へと進化します。
生徒の10年後の笑顔のために。心のサポーターとしてのあり方を、共に考えていきませんか。
世界で一番安全なバレエスタジオを、ぜひあなたの手で。
バレエ安全指導者資格®︎ 事務局

瀧田絵美 先生
2008年 大学院修了(臨床心理学修士)
2008年~ 私設カウンセリングルームの心理カウンセラー、中学・高等学校のスクールカウンセラー、企業の産業カウンセラーとして勤務
2012年~ ダンサー、パフォーミングアーティストの心理サポートを開始。
2015年~2017年 国立スポーツ科学センター スポーツ庁受託事業「女性アスリートの育成・支援プロジェクト」心理専門職員
2018年~ フリーランスとして独立。
現在、ダンサーに向けたメンタルヘスルケア講習会やメンタルトレーニング講習会、個別心理サポートなどを実施。
アスリート、ダンサー、パフォーミングアーティスト、クリエイターなど、スポーツ・芸術分野におけるメンタルヘスルケアに注力している。
【資格】
公認心理師、臨床心理士、キャリアコンサルタント
【担当コース】
心のサポーターwithバレエ コース