みなさま、こんにちは。
バレエ安全指導者資格®︎事務局です。
【10年後もわが子が「バレエを習って良かった」と笑えるために】をテーマとして、数回にわたってコラムを書いていきたいと思います。
第一回目の今回は、『お教室選び、新しい「安心」の基準』というタイトルで、保護者の方に向けてお話をしたいと思います。
10年後もわが子が「バレエを習って良かった」と笑えるために
わが子が音楽に合わせて楽しそうに踊る姿、そして舞台で光を浴びて輝く姿。
バレエを習わせたいと願う保護者の皆様の想いは、何よりも純粋な「お子様の成長への願い」から始まっていることと思います。
しかし、一歩バレエの世界に足を踏み入れると、情報の多さや独特な慣習に、戸惑いや不安を感じる場面もあるのではないでしょうか。
これまで、お教室選びの基準は「舞台の華やかさ」や「コンクールの実績」といった、外から見える結果に偏りがちでした。
しかし今、バレエ教育は大きな転換期を迎えています。
10年後、20年後も、お子様が「バレエを習って本当に良かった」と笑顔で振り返るために。
私たちが大切にしたい「新しい安心の基準」について、お話しさせてください。
「痛み」は、芸術を妨げるノイズです
私たちは、バレエの美しさをこう定義しています。
「健康な心身があってこそ、最高のパフォーマンス(芸術)は生まれる」
かつては「痛みを我慢してこそ上達する」という根性論が語られることもありました。
しかし、現代の医学的な常識は違います。
痛みがある状態、それは脳が体にブレーキをかけ、本来の自由な表現を妨げているサインです。
「痛みさえなければ、もっと高く跳べたかもしれない」
「健康であれば、もっと素晴らしい笑顔で踊れたかもしれない」
そんな後悔を、お子様にも、そして見守る保護者の皆様にも、決してさせてはならない。
私たちはそう強く願っています。心身の安全を守ることは、技術を磨くことと地続きなのです。
「社会の当たり前」を、バレエの世界の当たり前に
これからお伝えすることは、もしかすると「あまりに当然のこと」と感じられるかもしれません。
- 怪我をさせないように、発育発達の段階を考慮し、解剖学的にも配慮をする
- 暴言や人格否定をせず、一人ひとりの人格を尊重する
- SNSやプライバシーのルールを遵守する
これらは現代の社会において議論の余地もないほど当然のルールです。
しかし、長い伝統を持つバレエの世界では、時として「厳しさこそが愛」「犠牲はつきもの」といった古い価値観が「美徳」として残っていることがあります。
社会の常識との「ズレ」が、時にお子様の心と体を深く傷つけてしまう。その現状を、私たちは変えていきたいと考えています。
指導者と保護者が手を取り合う「開かれた教育」
伝統あるバレエの美しさを否定するのではなく、その美しさを「健康で安全な土壌」の上で咲かせたい。
それが私たちの願いです。
そのためには、指導者が一人で抱え込むのではなく、保護者の皆様と信頼関係を築き、時には医学や心理学の専門家の助けを借りながら、お子様を多角的に見守る環境が必要です。
お教室は、先生だけが作るものではなく、大人たちが手を取り合ってお子様を育む場所。
そんな「開かれたバレエの姿」こそが、これからの時代のスタンダードになると信じています。
お教室とのやり取りの中で「これって、普通なのかな?」と違和感を覚えたときは、どうぞご自身の直感を大切にしてください。
一生の宝物となる「出会い」のために
お教室選びは、お子様の人生を左右する大切な選択です。
コンクールで入賞するよりも、舞台上の拍手よりも、何より価値があるのは「自分を大切にしながら、一つの芸術を愛した」という自信です。
皆様がこの「新しい安心の地図」を手にすることで、お子様の才能がのびのびと解き放たれ、バレエが一生の宝物となるような素晴らしい出会いに恵まれることを、心から願っています。
これから、その具体的な見極め方や、家庭でのサポートのあり方についても、少しずつお伝えしていきたいと思います。
バレエ安全指導者資格®︎ 事務局
夢とその先の人生について考え備える【保護者のためのバレエ進路相談会Vol.2】
https://safedance.jp/ws/sinro_2026_1/