みなさま、こんにちは。
バレエ安全指導者資格®︎事務局です。

今回は、『愛だけでは、守れないものがある。世界で一番安全なスタジオを創るために。』と題し、なぜ私たちはバレエ界の中からだけでなく、医師の方々や各種専門家の方々に監修、また講義を行なっていただいているかをお話をしたいと思います。

【あなたは知っていますか?】かつての「常識」が、今は「禁止事項」になっていることを。

スポーツ界で進む、子供を守るための「ルール改正」

昭和や平成の初期、部活動で「水を飲むな」と指導されていた時代がありました。
今、そんなことをすれば大問題になります。
スポーツ科学と医学の進歩により、指導の現場では「根性論」から「エビデンス(科学的根拠)」への劇的なシフトが起きています。

あなたは、各競技で起きている「安全基準の変化」を、どれくらいご存知でしょうか?

【野球】投手の「球数制限」 
かつて美談とされた「エースの連投」は、現在では「選手生命を奪う行為」とみなされます。
小学生から高校野球に至るまで厳格な球数制限が導入され、勝利よりも「選手の肩と肘を守る」ことが優先されています。

【サッカー】子供の「ヘディング禁止」
脳への衝撃が将来的な障害リスクを高めるとして、イギリスやアメリカをはじめ、世界中で12歳以下のヘディング練習を禁止・制限する動きが加速しています。日本でもガイドラインが策定され、「ボールを頭で受ける」ことへの慎重な対応が求められています。

【柔道】小学生の「体重別」廃止へ 
行き過ぎた勝利至上主義による無理な減量を防ぐため、全日本柔道連盟は小学生の全国大会を廃止しました。「目先の勝利」より「子供の発育発達」を最優先にするという、強い意志の表れです。

では、ひるがえってバレエ界はどうでしょうか。

いまだに「痛みに耐える美学」が称賛され、無理なターンアウトや早すぎるポワント、危険な減量が「伝統」の名の下に正当化されていないでしょうか。

正直に申し上げますと、私たちはかつて、楽観的な望みを抱いていました。
海外で最新の教育を受けたダンサーたちが帰国すれば、この国の指導も自ずと安全なものに変わっていくだろう、と。

しかし、現実は私たちの期待通りには進みませんでした。依然として、旧態依然とした指導現場は残り続けています。
そして、若いからといって、キャリアがあるからといって、やはり指導について学ばなければ、状況は変わらないということを実感しました。

ただ、これは個人の問題ではなく、日本という特殊な「環境」や「土壌」、そして日本におけるバレエの歴史に深く根ざした問題なのだと考えています。
問題が根深いからこそ、私たちは強い危機感を抱いています。

このままでは、日本のバレエ指導だけが「科学」から乖離し、世界から取り残されてしまうのではないか。
その流れを食い止めるためには、強い意志を持って土壌そのものを変えていく必要があるのです。

「感覚」で教えるリスク、「科学」で守る責任

芸術において「感覚」や「感性」は最も重要な要素です。
しかし、身体の安全管理において、指導者の「感覚」ほど危ういものはありません。

「私はこうやってきたから大丈夫」
「あの子は体が強いから平気」

その根拠なき判断が、生徒の骨格に不可逆的な変形をもたらす可能性があります。

現代の保護者は、非常に勉強熱心です。
ネットで世界中の情報を得られる今、「なぜその練習が必要なのか?」「なぜ怪我が起きたのか?」という問いに対し、論理的に、かつ医学的根拠を持って答えられない教室は、静かに、しかし確実に淘汰されていきます。

求められているのは、説明責任です。
指導のブラックボックス化を防ぎ、透明性の高い教育環境を構築する。そのための「基盤」となるのが、本資格です。

なぜ、「医師」でなければならないのか

情報過多の時代、ネットやSNSには「自称・専門家」による解剖学知識が溢れています。
中には正誤の怪しいものも散見されます。 だからこそ、私たちは情報の「出処」にこだわっています。

本資格の講師陣は、現役の医師、理学療法士、公認心理師、公認栄養士といった国家資格保持者、および国際的なバレエ教師資格保持者です。
特に「現役医師が直接講義を行う」という点は、日本国内のバレエ資格において唯一無二の特徴です。
SNS上に流れてくる情報や、又聞きではなく、臨床現場の最前線に立つ医師から「一次情報」を得ること。
これは、指導者が情報の真偽を見極める「目」を養うために必要不可欠なプロセスです。

生半可な知識は、時に無知よりも危険です。
だからこそ、私たちは医学界の権威を講師に招き、誤解の余地のない、精度の高い知識を提供することに全力を注いでいます。

「習い事」から「教育機関」への脱皮

バレエ教室は今、分岐点に立っています。 単なる「お稽古事の場」として留まるか、心身の成長を科学的にサポートする「教育機関」として進化するか。
バレエ安全指導者資格を取得することは、後者であることへの意思表示でもあります。

「当スタジオの指導員は、医師監修プログラムによる安全資格を保持しています」という事実は、保護者に対する最強のマーケティングであり、何よりのリスクマネジメントとなります。
怪我をしてから病院を紹介するのではなく、怪我をさせないために医師の知見を借りる。
この順序の転換こそが、プロフェッショナルな仕事です。

未来のスタンダードを作るのは、あなたです

数年後、医学的知識のないバレエ指導が「非常識」とされる時代が必ず来ます。
その時、慌てて学ぶのか。それともパイオニアとして安全な環境を牽引する存在になっているか。

情熱だけで走り切る時代は終わりました。
これからのバレエ教師に必要なのは、情熱という花を枯らさず咲かせ続けるための、医学という「豊かな土壌」です。

あなたが最高のバレエレッスンを提供するために学ぶならば、やはり最高の人々から学んでほしい。
そして、あなたのスタジオが世界で一番安全な場所になれるように。
それは、生徒のためであると同時に、あなた自身の指導者としてのキャリアを守り、発展させるための確かな道です。

子どもたちの笑顔を守り、バレエ界の未来を拓くこと。
それは、指導者としての皆様の人生をより豊かにすることでもあります。

この大切な一歩を選ばれた賢明な皆様と、学びの場でお会いできることを楽しみにしております。

バレエ安全指導者資格®︎ 事務局

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