みなさま、こんにちは。
バレエ安全指導者資格®︎事務局です。
今日は、先日行われましたデンマーク王立バレエ団ダンサーの川添智香さんとの対談よりお話したいと思います。
デンマーク王立バレエ団で活躍されている川添知香さんが、私たちに届けてくださった言葉。それはとても温かく、そして深い気づきを与えてくれるものでした。海外のバレエ団での経験、異なる国や文化、求められる価値観の違い。その中で感じられた「健やかに踊ることの大切さ」は、今の日本において、特にバレエ教育に携わる私たちが真剣に向き合うべきテーマではないかと感じています。
日本では、子どもたちの自己肯定感や自己効力感が、他国と比べて低い傾向にあることが、さまざまな調査からも明らかになっています。
「自分には価値がある」「私はやればできる」と感じられる心。それがないまま、努力だけを重ね続けてしまうと、心はすり減ってしまいます。
バレエは本来、身体を通して自己表現を学ぶ、美しく創造的な芸術です。けれどその過程が、「減点方式」でしか評価されないものであったり、無意識のうちに「もっと頑張らないと愛されない」という構造を作ってしまっていたとしたら、それは本末転倒です。
バレエを通して自信を失うのではなく、バレエだからこそ自信が育まれる。そんな指導のあり方が、今もっとも必要なのではないでしょうか?
とはいえ、理想を掲げることと、現場でそれを実践することの間には、大きな壁があるのも事実です。
なぜなら、指導者自身が過去に否定されるような環境で育ってきた場合、どうしてもその影響は知らず知らずのうちに言葉や態度に表れてしまうからです。
「褒めるのが苦手」「励ましたつもりなのに、プレッシャーをかけてしまった」「本当はもっと生徒に寄り添いたいのに、うまくできない」。そんな葛藤を抱えている先生方も、少なくありません。
それは、決して“指導力がない”ということではなく、むしろ心が真剣に生徒に向いているからこその悩みだと、私たちは思います。
8月31日に開催される『心に寄り添う』メンタルコースでは、まさにそうした指導者の方にこそ受講していただきたい、やさしく実践的な内容をお届けします。
心のしくみを知ること、生徒にとって安全な関わりとはどのようなものかを学ぶこと。それは、目に見える技術以上に、長く深く、子どもたちの未来を支えてくれる学びとなるはずです。
私たちが願っているのは、バレエの場が何かを犠牲にして頑張る場所ではなく、努力が自然と喜びになるような場所であることです。
その努力が、他者との比較や、身体への無理を引き換えにするものではなく、自分の「好き」という気持ちから生まれたものであること。
そして子どもたちが、レッスンを終えた後に、少しでも自分を好きになれるような、そんな時間を過ごしてくれること。
まさにバレエの持つ華やかさのように、自然と自信をつけ、キラキラと輝いていける世界を。
バレエで、自信を失わせないでほしい。
バレエで、自信を育んでほしい。
私たちは、これからも教育という視点から、指導者の皆さまと共に、子どもたちの心に寄り添える環境をつくっていきたいと考えています。
バレエ安全指導者資格®︎ 事務局