世界で一番安全な バレエスタジオに向けて。 講師紹介|藤澤翠美花先生
「踊れること」と「教えられること」は、同じではありません。自分の身体を動かす技術と、他者の学びを支える技術には、別の専門性があります。バレエ安全指導者資格®︎で教育心理学を担当してくださっている藤澤翠美花先生は、公認心理師としての知見と、競技ダンサー・トレーナーとしての身体経験をあわせ持ち、心と身体の両側から指導を考える視点を届けてくださっています。
BALLET SAFE TEACHER INSTRUCTOR
藤澤 翠美花 先生 SUMIKA FUJISAWA
- 公認心理師
- 臨床発達心理士
- GYROTONIC®トレーナー/GYROKINESIS®トレーナー
- JBDF プロラテンB級/プロスタンダードC級
心の専門家でありながら、今も自ら踊り、身体を鍛え、競技の現場に立ち続ける藤澤先生。幼少期から新体操やバレエに取り組み、現在はプロ競技ダンサーとして活動するとともに、GYROTONIC®・GYROKINESIS®トレーナーとして身体にも向き合っています。心理学を机上の知識で終わらせず、実際のレッスンや舞台、競技の緊張感へつなげられることが大きな特徴です。
DANCING AND TEACHING ARE DIFFERENT SKILLS
「踊れること」と
「教えられること」は同じではない
みなさま、こんにちは。セーフダンスアソシエーションです。
『世界で一番安全なバレエスタジオを目指して』。講師紹介シリーズ第7回は、教育心理学の講義を担当してくださっている藤澤翠美花先生をご紹介します。
バレエを愛し、長く踊ってきた人ほど、「教えること」を自分の経験の延長として考えてしまうことがあります。
しかし、自分の身体をコントロールして踊ることと、他者が学べるように環境を整え、言葉を選び、課題を組み立て、成長を支えることは、別の専門性です。
素晴らしいダンサーであることは、
指導者としての大きな財産。
けれど、それだけで教育の専門性が完成するわけではありません。
だからこそ、指導者には「教える」という行為そのものを学ぶ時間が必要です。
MIND × BODY × REAL PRACTICE
心と身体、両面の
「現場」を持つ専門家
藤澤先生の大きな特徴は、心理学と身体の両方を、現在進行形で実践されていることです。
公認心理師・臨床発達心理士として心理を専門にしながら、GYROTONIC®・GYROKINESIS®トレーナーとして身体を扱い、ご自身もプロ競技ダンサーとして踊り続けています。
現在の所属先プロフィールでは、JBDFプロラテンB級、プロスタンダードC級として掲載されています。
心理学だけを知っているのでも、踊りだけを知っているのでもありません。舞台や競技の緊張、身体が思うように動かない日、評価されるプレッシャー、学び続ける難しさを、理論と実体験の両面から理解できることが、藤澤先生ならではの強みです。
心と身体を分けずに、
「学ぶ人」を丸ごと見る。
CURRENT PROFILE
藤澤翠美花先生
プロフィール
2026年8月時点で確認できる公開情報をもとに整理しています。
- 心理専門職
- 公認心理師、臨床発達心理士
- 身体・運動
- GYROTONIC®トレーナー、GYROKINESIS®トレーナー
- 競技ダンス
- JBDF プロラテンB級、プロスタンダードC級。プロ競技ダンサーとして活動。
- ダンス歴
- 幼少期から新体操やバレエに取り組み、現在まで身体表現・ダンスの現場で活動。
- 指導・教育
- バレエ・ジャズダンスの指導にも携わり、心理専門職・トレーナー・ダンサーという複数の視点から教育に関わる。
- 本資格での担当
- 「バレエ指導のための教育心理学」
WHAT DOES IT MEAN TO TEACH?
「教えるとは何か」を、
教育心理学から考える
藤澤先生が担当する「教育心理学」は、「教えるとは何か」という根本的な問いを、心理学の視点から考える講義です。
教えることは、知っていることをそのまま口に出すことではありません。
相手が今どこにいるのかを見て、課題の難易度を調整し、理解しやすい言葉を選び、試行錯誤できる環境をつくり、必要なフィードバックを返す。
つまり教育とは、「自分ができること」を見せる行為ではなく、「相手が学べる状態」を設計する行為でもあります。
講義では、学ぶ存在としての人を心理学の視点から理解し、学習を支え、促すための考え方を扱います。知識を増やすだけでなく、観察、課題設定、声かけ、フィードバックといった日常の指導行動へつなげていきます。
指導者の仕事は、
「できない人を責めること」ではなく、
「できるようになる道筋をつくること」。
PREVENTING UNINTENTIONAL HARM
無意識に傷つけないための、
「知性」を持つ
「自分の時はこうだった」「これくらい言われて当然だった」。指導者自身の成功体験や文化は、無意識のうちに現在の指導へ入り込みます。
その経験自体が悪いわけではありません。ただし、それが目の前の生徒にも同じように適切とは限りません。
指導者の言葉や関係性は、生徒の自己評価、学習意欲、安心感に影響することがあります。「もっと努力しなさい」という一言も、年齢、状況、関係性、本人がどう受け取るかによって意味が変わります。
「悪気がなかった」だけでは、安全な指導にはなりません。自分が何を意図したかと同時に、相手にどう届いたかを確認する。教育心理学を学ぶことは、自分の言葉や行動を客観視するための視点を持つことでもあります。
自分の癖を知ることは、
生徒を守るための専門性です。
それはハラスメント予防にも、心理的な挫折を減らすことにもつながります。
LECTURE IN THE BALLET SAFE TEACHER PROGRAM
藤澤先生から学ぶ、
「バレエ指導のための教育心理学」
心理学を、毎日の観察・声かけ・関係づくりへ変える講義です。
バレエ指導のための教育心理学
学ぶ人を心理学の視点から理解し、指導者が陥りやすい思考や言葉の癖、学習意欲、課題設定、フィードバック、関係づくりなどを通して、「他者が学べる環境」をどう設計するかを考えます。
LIVING WORDS FROM THE FIELD
現場に立ち続けるからこそ、
言葉が「生きている」
藤澤先生は、心理学の専門家でありながら、今もダンサーとして身体を動かし続けています。
競技の緊張感、評価される怖さ、思うように身体が変わらないもどかしさ、練習が積み重なった時の喜び。
それらを現在進行形で経験しているからこそ、講義の言葉は抽象論になりません。
「教える側」だけではなく、
今も「学ぶ側」であり続ける。
その姿勢自体が、指導者にとって大きな学びです。
学ぶことをやめない先生は、「昔こうだったから」という一つの答えに固まらず、生徒や時代に合わせて指導を更新できます。
BECOMING AN EDUCATOR
他者の人生に関わる、
「教育者」としての専門性を
バレエ教師は、生徒の人生すべてを背負う存在ではありません。
けれど、成長期の子どもに繰り返し言葉を届け、身体や自己評価に関わり、進路や舞台への挑戦を支える立場である以上、その影響力を理解する責任があります。
藤澤先生の教育心理学は、その責任を恐れるための学びではなく、より良く人を支えるための学びです。
経験だけに頼らず、
「人がどう学び、どう育つのか」を学ぶ。
心と身体の両方を知る藤澤先生の視点を借りながら、指導者自身も学び続ける。
その積み重ねが、生徒が安心して挑戦し、自分の可能性を育てられるスタジオにつながっていきます。
LEARN THE SCIENCE OF TEACHING
「踊るプロ」から、
「育てるプロ」へ
自分の経験だけに頼らず、人が学ぶ仕組みを理解し、安全に成長を支えられる指導者へ。
BALLET SAFE TEACHER SCHOOL
バレエ安全指導者養成スクール
心理学だけでなく、整形外科、婦人科、栄養、理学療法など各領域の専門家とともに、身体・心・生活を守るための判断力を横断的に学びます。
- 教育心理学と学習支援
- 声かけ・フィードバック
- 指導者自身の思考の癖
- 心理的安全とハラスメント予防
- 専門家へつなぐ判断
PROFILE SOURCES
プロフィール確認に使用した公開情報
本記事のプロフィールは、2026年8月時点で確認できるセーフダンスアソシエーション、ダンスDOJOイワミツ等の公開情報をもとに整理しています。心理学を学ぶ目的は、生徒の心を診断・操作することではありません。指導者が学習や発達、関係性への理解を深め、自分の言葉や行動を振り返り、必要に応じて心理専門職へつなげる判断力を持つことを目的としています。