みなさま、こんにちは。
バレエ安全指導者資格®︎事務局です。
『世界で一番安全なバレエスタジオを目指して』というテーマの第6回目。
今回は、本資格にて婦人科学の講義を担当してくださっています塚田訓子先生をご紹介いたします。
「生理がない」は、身体が発する重大な赤信号
バレエは高い芸術性が求められる一方で、その身体への負荷はトップアスリートそのものです。
過度な練習や厳しい体重制限によって月経不順や無月経を招くことは、決して「一生懸命練習している証」ではありません。
それは、身体が悲鳴を上げている「重大な赤信号」なのです。
本資格では、産婦人科医である塚田先生をお迎えし、指導現場で避けては通れない女性の身体のリアルと、その健康を守るための正しい知識を学びます。
18歳が「一生の骨」を決める
講義では、女性アスリートの三主徴(FAT)として知られる「利用可能エネルギー不足」「無月経」「骨粗鬆症」の相関関係について深く掘り下げます。
特に注目すべきは、骨密度のピークが18歳前後であるという事実です。
成長期に無理なダイエットや無月経を放置することは、将来の疲労骨折のリスクを高めるだけでなく、ダンサー引退後の長い人生における健康までをも犠牲にしてしまうことになりかねません。
BMI 17.5以下で急増する無月経のリスクなど、数値に基づいた医学的エビデンスを知ることは、感覚に頼らない安全な指導への第一歩となります。
指導現場でできる「守るためのアクション」
「生理がなくて楽」という生徒の誤解をどう解き、受診を勧めるべきか。
15歳になっても初経が来ない、あるいは3ヶ月以上生理が止まっているなど、具体的な受診勧奨の基準を学ぶことで、指導者は迷いなく生徒の健康を守るための行動が取れるようになります。
また、近年のスポーツ界で活用が進んでいる低用量ピルなどの正しい知識や、PMS(月経前症候群)との付き合い方についても学びます。
これらはパフォーマンスを維持し、生徒たちが安心して日々のレッスンに取り組むための重要な選択肢となります。
男性指導者にこそ、女性の身体への理解を
女性特有の身体の変化を経験できない男性指導者の方々にとって、正しい医学的知識を学ぶことは、生徒を守る何よりの優しさの形です。
「わからないから触れない」のではなく、正しい知識を持って「適切な専門家へ繋ぐ」ことができる。
その姿勢こそが、生徒との深い信頼関係を築く礎となります。
芸術と健康は、決して対立するものではありません。
10年後、20年後も健康に踊り、幸せに暮らせる人生を育むために。
最新の医学的知見に基づいた「一生モノの安全」を、共に学んでいきましょう。
世界で一番安全なバレエスタジオを、ぜひあなたの手で。
バレエ安全指導者資格®︎ 事務局

塚田訓子 先生
産婦人科医
東京産婦人科医会・学校保健委員
杉並区医師会・学校保健委員
特定非営利活動法人日本子宮内膜症啓発会議実行委員
アトラスレディースクリニック院長
【担当講義】
1)月経との付き合い方と女性アスリートの三主徴