みなさま、こんにちは。
バレエ安全指導者資格®︎事務局です。

今回は、『シューフィッティングの重要性 ― 足元から始まる安全教育』というテーマで、講義の内容についてお話したいと思います。

バレエにおいて「足」は、まさにすべての始まりです。
どれほど美しい上半身を保っていても、足元が崩れてしまえば、その美しさは支えられません。
そして、足を包むシューズが合っていないと、痛みや変形、怪我の原因となり、
それは確実に将来のパフォーマンスや健康にまで影響を及ぼします。

つまり、生徒一人ひとりの足の健康を守ることそのものが、指導者に必須のスキルなのです。

合わないシューズがもたらす“危険”

たとえば、合わないトウシューズを履き続けると、足指の変形や外反母趾、
さらには膝や腰の歪みにまでつながることがあります。
それを“努力不足”や“根性”で片づけてしまうのは、教育ではありません。

足を守ることは、踊りを守ること。
そしてその違和感や危険を早期に見極める力こそ、指導者の責任です。

足元の歪みは、やがて全身の歪みへと広がり、身体の軸を乱し、動きの美しさを損ないます。
だからこそ、シューフィッティングは単なる道具選びではなく、バレエ教育の根幹に関わる「身体づくりの第一歩」なのです。

専門家から学ぶ“本物のフィッティング”

この講義では、シルビア株式会社よりシューフィッターの荒川奈々恵先生をお迎えし、
専門的な視点から「足とシューズの正しい関係」を学びます。

荒川先生は数えきれないほど多くの方の足を見続けてきたプロフェッショナル。
足の形状・骨格・アーチ構造・つま先の長さ・甲の高さなど、
“数ミリ単位の違い”が動きや負担をどう変えるのか、具体的な事例とともに解説してくださいます。

多くの人が「フィッティング=トウシューズ」と思いがちですが、
もっとも長い時間履いているのは、実はバレエシューズです。

この「当たり前の盲点」に気づき、正しく履けるように伝えていくことは、
指導者が生徒の方へ最初に担うべき大切なコミュニケーションだといえます。

成長期の足を守ることは、生徒の未来を守ること

特に成長期の子どもたちは、骨や靭帯が柔らかく変形しやすい時期。
サイズの変化を見逃したり、合わないシューズを無理に履かせたりすることは、
取り返しのつかないトラブルにつながります。

本講義では、各メーカーの特徴、形状の違い、硬さ・幅・カットラインなどを知ることで、
「なぜこのシューズが合うのか」という根拠を持って判断できるようになります。

地方ではフィッティング環境が十分でないケースも多く、
その意味でも指導者が“足を守る知識”を持つことの価値は計り知れません。

どれだけ解剖学的な知識を持って、指導されていても、足が崩れていたら何にもつながりません。
そして、その崩れる原因が、「シューズのサイズが合っていなかったから」ということは意外に多くある事実です。

足の学びは、医学・実践・ケアへとつながる

本資格では、シューフィッティングだけで終わりません。
整形外科医、スポーツ医、理学療法士の先生方から、「足の構造」「怪我の発生メカニズム」「ケアの仕方」を医学的に学び、
実践講習では“どのように足を伸ばし、守り、使うか”を体感的に習得していきます。

バレエは他ジャンルのダンスやスポーツ以上に、足の筋力・感覚・使い方が細かく求められる特性を持っています。
だからこそ、足を深く理解することは、生徒の未来そのものを守る学びなのです。

足は最も小さく、最も大切な「舞台の支点」

正しい知識を持つことは、技術を超えた“守る力”。
指導者が足を理解し、適切に導くことで、
生徒は安心して自分の身体と向き合い、自由に踊ることができます。

足は、最も小さく、最も大切な「舞台の支点」。
その支点を大切にできる指導者こそ、生徒の未来を支える真の教育者だと、私たちは考えます。

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