みなさま、こんにちは。
バレエ安全指導者資格®︎事務局です。

今回は、「安全を知らない」ということは、「危険を知らない」ということ、をテーマにお話していきたいと思います。

たとえば、スプーンとフォーク。
私たちはその形を見れば、すぐにどちらがどちらかがわかります。そして無意識にもスープにはスプーンを、サラダにはフォークを選ぶことでしょう。それは、形が示す機能を私たちが知っているからです。けれどもし、スプーンの存在しか知らなかったら? フォークを見たときに、その使い方に戸惑うかもしれません。

そのことは、人間の身体においても、まったく同じことが言えるのです。

私たちの身体には、ひとつひとつに意味のある構造があり、その構造があるからこそ、動きという機能が成り立っています。関節、筋肉、骨、神経。それらの連携があるからこそ、立つことも、歩くことも、踊ることもできるのです。

ところが、バレエという特殊な身体運動を行う場において、この「構造」への理解が置き去りにされている場面は、決して少なくありません。
もしもその指導が身体の構造に反したものであったとしたら、、、
それは、指導者が意図しない、未来ある身体を危険にさらしている可能性があります。

バレエにおいて「安全を守る」ためには、まず「危険とは何か」を知る必要があります。
そしてそのために最も必要なのが、身体の構造や機能について学ぶということです。

この資格で学べる整形外科学や運動学は、単なる専門知識ではありません。
それは、「どう教えるか」を考える前に、「そもそも人間の身体はどう成り立っているのか」を知るための基盤なのです。

安全な指導は、感覚や経験だけでは成り立ちません。
感覚に頼る指導は、うまくいくときもありますが、生徒の個性や身体的条件によっては、危険な結果を招くことさえあります。

例えば先生ご自身がX脚ならば、O脚の生徒へ指導をする際、先生にはO脚の体験がないので、正しく指導を行うことは難しくなります。
そのような先生ご自身の身体的特徴や個性と、生徒の特徴や個性が真逆の場合、そして実際には一人として同じということはありませんので、それぞれ微妙に違っている場合において、先生自身の経験による指導、または想像の範囲で行える指導には限界があるということです。

指導とは、「伝えること」であると同時に、「守ること」でもあります。
特に成長途中の子どもたちを預かる立場にあるバレエ指導者には、その責任が大きくのしかかります。
だからこそ、「知ること」は、愛なのです。守るために知る。傷つけないために学ぶ。

今、私たちが学び始めることで、その知識はこれからの生徒たちに受け継がれていきます。
その積み重ねが、未来のバレエ界をつくっていくのです。

あなたが思い描くバレエの未来は、どんなものでしょうか?

痛みなく、自由に踊れる世界。
年齢に関係なく、一生を通してバレエに親しめる環境。
すべての身体が、それぞれの個性のままに、美しさを表現できる舞台。

どんな未来を思い描くとしても、それは”学ぶ”というところから始まります。
今の私たちが、安全を学び、知識を持って行動することで、その未来は必ず現実に近づいていきます。

バレエ安全指導者資格®は、「安全」と「健康」をテーマに、これからもバレエ界に貢献していきます。
すべての踊る人のために。
そして、教えるあなたのために。

ぜひ一緒に学び合っていきましょう。

バレエ安全指導者資格®︎ 事務局