みなさま、こんにちは。
バレエ安全指導者資格®︎事務局です。
今回は、『踊れるからだをつくろう!』〜バレエと食・身体を考えるフォーラム〜初日の川添智香さんとのトークよりお話したいと思います。
今回のトークでは、川添さんよりたいへん貴重な、そしてとてもプライベートなお話をお聞かせいただきました。
動画をご覧になった方の中には、驚きや衝撃を受ける方もいらっしゃるかもしれません。けれども、こうした率直な言葉こそ、今この時代にバレエに関わるすべての方へ届けるべきだと私たちは感じています。
今回のテーマは「摂食障害」
ですが、川添さんのお話から見えてくるのは、その問題の“もっと手前”にある、身体や健康、そして「女性としての自然な変化」に対する無理解や偏見です。
たとえば、「生理」にまつわる知識や意識。
生理があること、体がふっくらしていくこと、バレエを踊るうえで体型が変わること。
それらはすべて、ごく自然な、健やかな成長の一部です。けれど、そうしたことを「不都合なもの」「隠すべきもの」と捉える空気が、バレエ界にはまだ色濃く残っているようです。
これは決して、子どもたちだけの問題ではありません。
それを指導する大人たちや、インターネットを通じて発信する大人たちが、正しい知識を持たないまま、過去に受けてきた指導や価値観を“無意識に再生産”してしまっている現実があるのです。
そうした背景のなかで起きるのが、摂食障害です。
「細くなければ評価されない」「身体を軽くすれば技術が上がる」
そんな根拠のない“信仰”が、幼い心に刷り込まれていくと、やがて自分の身体を敵のように扱い、必要な栄養すら削り取るようになります。
しかし、私たちは今一度考えなければなりません。
なぜ「成長期」と呼ばれるのか。
それは、心も身体も大きく変化し、未来の人生を支える“基礎”がつくられる時期だからです。
この時期に摂取した栄養が、骨を、筋肉を、血液を、そしてホルモンバランスを整えます。
その身体で、彼らはこの先の人生を生きていくのです。
にもかかわらず、「今だけ上手くなればいい」「今細ければいい」という視点で未来を削ってしまうことは、私たち大人の責任として、決してあってはならないことです。
セーフダンスアソシエーションでは、こうした問題意識から『ジュニアバレリーナと指導者のための婦人科ガイド』を制作いたしました。
成長期の身体の変化、生理のメカニズム、婦人科的なトラブルへの対応など、医師監修のもと、信頼できる情報をわかりやすくまとめています。
ぜひ、以下のリンクからご覧いただき、ご自身や生徒さんの健康を守る手助けとしてお役立てください。
▶ https://safedance.jp/gynecology/
まずは、指導者の方々が正しい知識と価値観を持つこと。
そして、子どもたちのそばにいる大人たちが、健やかな思考で見守っていくこと。
その積み重ねが、「バレエを通して健康になれる」という未来につながっていくと、私たちは信じています。
バレエは、人を美しくする芸術であると同時に、人を苦しめてはならない文化です。
そして、それを実現できるのは、私たち“今ここにいる大人”なのです。
どうか、目の前の子どもたちの未来を信じて、彼らが安心して自分の身体と向き合えるバレエの世界を共につくっていきましょう。
バレエ安全指導者資格®︎ 事務局