みなさま、こんにちは。
バレエ安全指導者資格®︎事務局です。
今回のコラムでは、「人はどうすると傷つくのでしょう?」というテーマでお話したいと思います。
「人は、どうすると傷つくのでしょう?」
ほんの一言の言葉、ちょっとした表情や態度、思いがけずしてしまった行動。
悪気などまったくなかったとしても、その瞬間、相手の心に小さな傷を残してしまうことがあります。
特にバレエの世界では、指導者として「どう伝えたらいいのだろう」「もっと力になりたいのに」と葛藤を抱えている先生も少なくありません。
一生懸命だからこそ、言葉が少し強くなってしまう。
良かれと思ってかけた言葉が、生徒には重く響いてしまう。
レッスン後、家路に着くまでにもとても後悔してしまう。
そんな経験をされたことのある方は、少なくないのではないでしょうか。
「伝え方」は、指導力の一部
バレエ安全指導者資格®では、身体の使い方や解剖学といった知識だけでなく、「どう伝えるか」もとても大切な学びとして扱っています。
生徒にとって、先生はとても大きな存在です。
先生の何気ない一言が、生徒のモチベーションを左右し、時にはその後の人生にまで影響を与えることがあります。
だからこそ、言葉を選ぶ力、相手に届く伝え方を工夫する力は、指導者に欠かせないスキルなのです。
「身体の傷」だけでなく「心の傷」にも目を向ける
本資格では「傷」というテーマをとても大切に扱っています。
整形外科学などの身体を扱う講義では、身体に起こる傷=怪我について学びます。
小さな違和感や痛みを見逃すことで重大な怪我につながってしまうこと、初期対応の誤りが回復を遅らせてしまうこと。
医師や専門家の講義を通じて、怪我の予防や回復、サポートの方法を具体的に学びます。
正しい知識を持つことは、生徒の身体を守り、安全な指導を行う力につながるのです。
しかし、「傷」は身体だけのものではありません。
心理学の講義では、ハラスメントやコーチングの観点から心の傷についても深く学びます。
どんな言葉や態度が、無意識に信頼関係を壊してしまうのか。
どうすれば安心して力を伸ばせる環境をつくれるのか。
こうした視点は、バレエだけでなく、教育のあらゆる現場に必要な学びです。
「安心」と「努力」は両立できる
バレエの世界は、美しさや表現力を競う場である一方で、「一生懸命」が行き過ぎてしまうことがあります。
先生自身が追い詰められてしまったり、生徒同士が比べ合い苦しんでしまったり。
けれど、そんな世界のままで良いはずがありません。
「どうすれば傷つけずに伝えられるか」
「どうすれば安全に高め合える環境をつくれるか」
それを学び、考え、実践することは、指導者としての責任だと私たちは考えています。
生徒たちが安心してバレエを学び、自分らしく成長していける環境。
そして先生自身も孤独にならず、安心して指導に取り組める環境。
そのどちらも、きっと両立できるはずです。
傷つけない指導が、生徒の未来を支える
バレエは、人の心に深く触れる芸術です。
けれど、その「心」が傷ついていては、本当の意味で豊かな表現にはつながっていかないのではないでしょうか?
生徒の未来を支えるために、まずは「傷つけない知識と視点」を持つこと。
そしてもし傷ができてしまった時には、どう寄り添い、どう支えていくかを知ること。
また、一人で抱え込まず、専門家の力を借りること。
それこそが、これからの時代に求められる指導者のあり方ではないでしょうか。
あなたの「伝えたい」という思いが、生徒にとって力になる言葉となりますように。
あなたの「教えたい」という情熱が、生徒の心を傷つけるものではなく、優しく育てていくものでありますように。
そして、あなた自身のこれからも続いていくバレエライフが、心を苦しめるものではなく、豊かで穏やかなものでありますように。
より良い、安心なバレエの世界を目指して。
ぜひ、一緒に学びの一歩を踏み出してみませんか。
あなたの一歩を、心よりお待ちしています。
バレエ安全指導者資格® 事務局
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