セーフダンスアソシエーション|安全な教室運営
子どもたちの未来まで、個人情報を守る。 集めない。載せない。残さない。
バレエ、新体操をはじめとする舞踊・審美系スポーツの教室や大会、コンクール、発表会では、多くの子どもの情報を預かります。2026年10月の国内外の公表資料をもとに、情報を預ける人と預かる人の双方ができることを考えます。
この記事で伝えたいこと
情報を守るうえで大切なのは、複雑な対策だけではありません。必要のない情報をそもそも集めない、安易に公開しない、必要以上に保存し続けない。その判断が、子どもたちの今と将来を守ることにつながります。
個人情報が持つリスク
個人情報が盗まれると、何が問題なのでしょうか。
氏名やメールアドレス、電話番号が流出すると、詐欺の連絡や不正な勧誘に悪用される可能性があります。住所や生年月日などが組み合わされると、本人になりすました手続きなどに使われるおそれもあります。
バレエ・新体操など、舞踊・審美系スポーツの現場で特に注意したいのは、子どもたちの情報です。氏名、顔写真、年齢、所属教室、コンクール出場履歴などを組み合わせることで、本人や活動場所が特定され、望まない接触や行動の推測につながる可能性があります。
一度公開された写真や情報は複製・転載され、後から完全に回収できない場合があります。子どもが成長してから公開を望まなくなっても、過去の情報が残ることがあります。
2026年10月の公的な注意喚起
相次ぐ個人情報流出。10月13日には攻撃手法の新たな分析も公表されました。
2026年10月7日から9日にかけて、個人情報保護委員会、JPCERT/CC、IPAがそれぞれ大規模な漏えい事案や不正アクセスへの対応を呼びかけました。さらに10月13日には、情報通信研究機構(NICT)が、公開アプリの解析を手掛かりに接続先サーバを攻撃する手法について注意喚起を公表しました。一般利用者だけでなく、個人情報を預かる事業者、外部サービス、管理側のシステムにも対策が求められています。
NICT(情報通信研究機構)
公開Androidアプリを解析し、接続先サーバの弱点を狙う「A2B攻撃」を分析。アプリ側だけでなくサーバ側の安全対策が必要と説明しています。公式発表を見る
利用者が強固なパスワードを使っていても、事業者のシステム自体が侵害されれば情報流出が起こり得ます。NICTが報告したA2B攻撃は、確認された攻撃手法の一つであり、すべての漏えい事案の原因が同じだと判明したわけではありません。個人の自衛と、事業者による安全管理の両方が必要です。
さいたま市は、防災情報配信システムの提供事業者への不正アクセスにより、メールアドレス34,783件、氏名・電話番号73件の情報が漏えいした可能性を発表しました(10月13日時点、調査中)。これは「可能性」の段階であり、すべての情報の外部流出が確定したという発表ではありません。教室が利用する予約・申込み・決済・メール配信などの委託先でも、保管する情報と事故時の連絡体制の確認が必要です。さいたま市の公式発表
国内の状況
1.国内では、どれほどの情報漏えいが起きているのでしょうか。
個人情報流出は一部の大企業だけの問題ではありません。公表されている調査では、次のような規模が報告されています。
※出典:東京商工リサーチ(2025年調査)、個人情報保護委員会(令和7年度年次報告)、パーク24(2026年9月28日・29日公表)。対象・期間・定義が異なるため、数字を合算できません。いずれも日本全国の固有の被害人数を示す数字ではありません。
2026年9月には、タイムズカーのWebシステムへの不正アクセスで約660万アカウントの情報流出が確認・公表されました。さらに本人確認書類の画像等が漏えいしたアカウントは約160万件と確認されています。退会済みの利用者も対象に含まれます。個人の注意だけでは防げない、事業者側の情報管理の重要性を示しています。パーク24の第2報・第3報
海外の状況
2.世界で広がる情報漏えいと、その規模
情報漏えいは日本だけの問題ではありません。米国のIdentity Theft Resource Center(ITRC)などが公表する調査では、2026年上半期にも多数の情報侵害が報告されています。調査ごとに「事故件数」「通知件数」「アカウント件数」の定義が異なるため、数字を単純に足し合わせることはできません。
世界での実例として、米国の遺伝子検査サービス「23andMe」では、2023年の侵害で約690万人に関わる情報が影響を受け、2026年7月には米国の州当局が和解について発表しました。個人情報の中でも、遺伝的背景に関する情報のように本人が変更できない情報の保護が問われています。
出典:ITRC(2026年7月22日公表)、Surfshark(2026年7月21日更新)、米国州司法長官発表(2026年7月)。Surfsharkの値は観測された流出アカウント数と発生ペースを別々に示したものです。集計上の「アカウント」「通知」「事案」は別の単位であり、被害人数とは一致しません。
被害事例の読み方
3.実際に、個人への被害は起きているのでしょうか。
米国:盗まれた個人情報を使った銀行詐欺
2026年9月、米国司法省は、250人以上の個人情報を悪用して銀行口座から金銭を盗んだり融資を受けたりした事件について発表しました。この事件では郵便物の窃取も関係しており、特定企業のデータベース流出が直接の原因と確認された事例ではありません。米国司法省の発表
日本:本人確認書類の画像が流出した場合の懸念
タイムズカーの2026年9月の事案では、運転免許証などの本人確認書類の画像が約160万アカウント分流出したと確認されました。書類の画像は、氏名やメールアドレスと異なり、すぐに取り替えることが難しい情報です。ただし、流出の事実だけから、その情報によるなりすまし契約や金銭被害が起きたと断定することはできません。パーク24の発表
米国:変更できない遺伝情報の流出
23andMeの2023年の情報侵害では約690万人が影響を受け、一部の情報がダークウェブで販売されました。2026年7月には米国の複数州の当局が対応を発表しています。遺伝情報のように本人が変更できない情報は、長期にわたる影響を考慮する必要があります。ニューヨーク州司法長官の発表
犯罪に悪用される可能性を軽視せず、同時に、確認されていない被害を起きたと決めつけないことが大切です。
情報と事業の関係
4.なぜ、ビジネスは個人情報を集めるのでしょうか。
私たちは、教室への入会、コンクールの申込み、無料セミナーへの参加、資料請求、会員登録など、さまざまな場面で個人情報を入力しています。多くの場合、申込みの受付や連絡、本人確認、安全管理など、サービスを提供するために必要な情報です。
一方で、企業や事業者にとって、個人情報にはもう一つの意味があります。それは、「誰が、何に関心を持ち、どのようなサービスを必要としているのか」を理解するための情報になるということです。
例えば、氏名とメールアドレスだけでなく、子どもの年齢、受講歴、過去の参加イベント、関心を示した講座などが蓄積されれば、今後どのような案内を届けるかを考える材料になります。適切な範囲で行われる顧客管理やサービス改善は、事業運営に役立つものです。ただし、そのことが必要以上の収集や、目的の分からない利用を正当化するわけではありません。
個人情報が「事業上の資産」になるまで
申込みで接点を持つ
体験レッスン、イベント、無料資料などの申込みをきっかけに、連絡先や関心分野が登録されます。
情報から傾向を知る
年齢層や参加履歴、問い合わせ内容などをもとに、利用者のニーズを分析できるようになります。
次の案内や販売につなぐ
目的の範囲内で講座の案内、継続利用の提案、サービス改善などに活用されます。
つまり、事業者が得るのは、その場の申込情報だけではありません。将来も連絡できる接点や、顧客との関係を継続するための情報です。「無料だから登録する」「参加に必要だと言われたから全部記入する」という行為にも、情報を提供するという側面があります。
正当な目的で、必要な範囲の情報を適切に扱うことは、教室や事業者の責任ある運営に欠かせません。しかし、収集の理由を説明できない情報まで求めたり、当初の説明と異なる目的で利用したりすることは、別の問題です。外部の委託先が処理する場合と、別企業に情報を提供する場合も、同じものではありません。
だからこそ、「なぜ、その情報が必要なのですか」と尋ねる
これからの時代、個人情報を求められたときに、何も考えずすべて差し出すのではなく、必要性を確かめ、納得できない情報は安易に提供しないことが、自分や家族を守る行動になります。
例えば、体験レッスンの受付に学校名や詳細な生年月日が必要なのか。結果を伝えるためだけの申込みに、広告配信や別サービスの案内を受けることまで含まれていないか。撮影・掲載への同意が参加の必須条件になっていないか。こうした点は、確認してよいことです。
保護者が確認したい、5つの質問
- なぜ必要ですか。その情報がなければ、申込みや安全管理に支障があるのでしょうか。
- 何に使いますか。今回の連絡以外に、宣伝・分析・広告などにも利用するのでしょうか。
- 誰が扱いますか。運営者だけなのか、委託先や他の事業者も関わるのでしょうか。
- いつまで残りますか。イベント終了後や退会後の保存期間、削除の相談先はどこでしょうか。
- 断る選択はありますか。任意項目を記入しないことや、写真の公開を希望しないことは可能でしょうか。
※日本の個人情報保護法では、事業者は利用目的をできる限り具体的に特定することが求められます。取得方法等に応じて利用目的の明示、通知または公表が必要です。すべての質問への個別回答を法律が一律に義務づけているという意味ではありません。制度の詳細は個人情報保護委員会のガイドラインをご参照ください。
子どもの情報を守ることは、子どもの未来の選択肢を守ること
特に大切なのは、子ども自身が、情報を渡した先で何が起こるのか、何年後まで影響するのかを十分に判断することが難しい場合があるという点です。
今は何気なく提出した顔写真、所属教室、年齢、出場歴、活動場所なども、ほかの公開情報と組み合わされることで、子どもの生活や行動を推測する手がかりになる可能性があります。また、本人が大人になってから、過去の写真や記録の公開を望まなくなるかもしれません。一度広まった情報は、元の掲載先から削除しても完全には回収できないことがあります。
だからこそ、保護者には、申込みのその瞬間だけでなく、情報がその後どのように使われ、どこに残り、将来どのような影響を与え得るのかを理解し、必要な範囲にとどめる役割があります。子どもの意向も年齢や理解度に応じて丁寧に聞き、本人が望まない公開をできる限り避けることが大切です。
日本の個人情報保護委員会も、情報の取扱いに同意した結果を判断する能力が十分ではない子どもについて、親権者など法定代理人の同意が必要となる場合を示しています。「保護者が同意したから、それで終わり」ではなく、子ども本人の将来の利益まで考えて判断することが求められます。
取得する情報の見直し
5.必要のない個人情報は、最初から集めない
バレエや新体操などの教室の体験レッスンに、子どもの学校名や詳細な住所まで必要でしょうか。年齢確認だけなら、誕生日まで取得せず、年齢や学年で足りる場合があります。
「以前から記入してもらっているから」という理由だけで収集を続けず、何のために必要なのか、本人に説明できる情報だけを集めることが基本です。
ただし、緊急連絡先や健康上の注意事項など、安全な指導のために必要な情報は適切に取得・管理する必要があります。
写真・動画と公開の判断
6.子どもの情報を安易にインターネットへ載せない
教室のSNS、発表会の紹介、コンクール・大会結果の掲載などでは、氏名や顔写真、所属教室が同時に公開されることがあります。複数の情報が組み合わされるほど、個人の特定につながりやすくなります。
写真や動画を掲載する際には、本人と保護者の意向を確認し、公開先、公開範囲、期間を慎重に決めることが重要です。同意があることと、公開する必要があることは、同じではありません。
教室の所在地、レッスン曜日、通学先などが推測される情報の掲載にも注意が必要です。
教室の記録用に撮ることと、SNSに公開すること、企業の広告に使うことは、目的も公開範囲も異なります。子ども自身の意向も年齢に応じて確認し、公開しない選択肢を用意することが重要です。
教室と主催者の責任
7.コンクール・大会・教室・イベントの主催者が取るべき行動
| 場面 | 見直したいこと |
|---|---|
| 申し込み | 運営上不要な住所・学校名・生年月日などを求めない |
| 結果発表 | 公開する氏名・所属・年齢等の範囲と掲載期間を見直す |
| 写真・動画 | 撮影・掲載・販売の目的と範囲を説明し、本人と保護者の意向を確認する |
| 連絡・名簿 | 他の保護者や不要なスタッフに連絡先が見えない方法を選ぶ |
| 外部サービス | 委託先の安全管理、アクセス権限、事故時の連絡方法を確認する |
| 退会・終了後 | 保存義務や必要性を確認し、不要な情報は安全に削除する |
個人情報の漏えいが疑われる場合には、影響範囲の確認、被害拡大防止、本人への通知や法令に基づく報告の要否を速やかに検討することも必要です。
個人情報保護委員会は2025年、学校での漏えい等の事例や再発防止策を整理した注意喚起を公表しました。個人運営の舞踊・審美系スポーツの教室は学校と制度・運営形態が同じではありませんが、名簿管理や関係者間の情報共有を見直すうえで参考になります。学校向け注意喚起を見る
アカウントと外部サービスの管理
個人情報を預かる側は、アカウントとアクセス権も守る。
教室やコンクール・大会運営でも、予約システム、メール、顧客名簿、写真共有、外部フォームなど複数のクラウドサービスを使います。2026年10月のIPAの注意喚起は、外部サービスの洗い出し、ログ・アカウントの点検、アクセス権の見直しを求めています。NICTの10月13日の分析では、公開アプリの接続先サーバも攻撃対象になり得ることが示されました。システムの開発・運用を外部に委託している場合は、委託先の点検体制も確認したいところです。
管理者IDを強化する
メールと顧客管理の管理者にはパスキーまたは多要素認証を設定。アカウントの共有を避け、担当者ごとに利用履歴を追えるようにします。
見られる人を絞る
受講生の連絡先、未成年者の情報、健康上の配慮事項を、業務に必要な人だけが閲覧できるように設定。退職・退任時は権限を速やかに削除します。
異常を確認できる体制
ログイン履歴、見覚えのないアカウント、大量ダウンロードなどを確認する手順を定め、疑わしい場合の連絡先と対応担当を決めておきます。
外部サービスを利用するとき、最低限確認したいこと
何を預けているか
申込フォーム、予約サービス、決済、メール配信、写真共有ごとに、保存している項目と管理者を一覧にします。
誰が閲覧できるか
教室の担当者、委託先、再委託先のアクセス範囲を確認し、必要最小限にします。
事故時に誰が知らせるか
不正アクセス発生時の連絡先、初動報告の方法、復旧・削除・保存期間を事前に確認します。専門的なサーバ点検が必要なときは提供事業者に依頼します。
誰が利用できるのか、外部サービスに何を預けるのか、事故が起きたら誰にどう連絡するのかまで、説明できる状態を目指しましょう。
保護者・生徒の自衛
8.保護者や生徒自身ができる自衛
申込み時には、何のために情報が必要で、誰が閲覧・利用し、どの範囲で公開されるのかを確認しましょう。特に、学校名、活動場所、レッスン曜日や移動の予定など、子どもの行動が分かる情報には注意が必要です。
写真や動画の撮影とインターネット公開は別々の判断です。公開を望まない場合はその意思を伝え、子ども本人の気持ちも丁寧に聞きましょう。
また、アカウントを安全に利用する対策も必要です。氏名や住所の流出を個人の努力だけで完全に防ぐことはできませんが、ログインの乗っ取りや、流出情報を悪用した詐欺の被害を小さくすることはできます。
個人ができる対策
個人が最初に取り組みたい、7つの対策。
対策を増やすことより、生活の中で確実に実施できることを優先しましょう。とくにメールは、ほかのサービスのパスワード再設定にも使われるため、最初に保護したいアカウントです。
メールの認証を強化する
パスキーに対応するサービスではパスキーを利用し、対応していなければ長く固有のパスワードと多要素認証を設定します。
パスワードの使い回しをなくす
ひとつのサービスから情報が漏れても、ほかのサービスまで侵入されないようにします。パスワード管理ツールの活用も有効です。
メール・SMS内のリンクからログインしない
「流出確認」「本人確認」「利用停止」などを装う偽の連絡にも注意。公式アプリや自分で開いた公式サイトから確認します。
銀行・カードの利用通知を設定する
少額の不審な取引も見落とさないため、利用履歴と通知を定期的に確認します。
不要なアカウントとアプリを整理する
使わなくなったサービスはデータの保有状況や削除方法を確認。退会すれば流出済み情報が回収されるわけではない点にも注意します。
端末・アプリを更新し、ログイン履歴を確認する
OSやアプリを最新の状態に保ち、見覚えのない端末やセッションがないかを確認します。
本当に必要な情報だけを渡す
任意項目や写真掲載、広告利用などは目的を確かめ、必要以上の登録を控えます。子どもの情報は保護者と本人で相談しましょう。
参考:IPA「不正ログインによる被害が増加中」(パスキー・多要素認証)、2026年10月のIPA注意喚起。
流出が疑われたとき
「あなたの個人情報が流出しました」と連絡が来たら。
慌ててメールのリンクを開く必要はありません。最初に、公式サイトや公式アプリから発表の真偽を確かめ、流出した情報の種類を確認します。
発表を確認する
該当事業者の公式サイトを開き、自分が対象か、何が流出したのか、流出は「可能性」か「確認」かを調べます。
必要な対策を取る
認証情報が漏れた場合はパスワード変更・多要素認証・ログアウトを実施。金融情報や本人確認書類の場合は関係先に相談します。
しばらく注意する
不審なメール、利用通知、契約連絡などを確認。対象企業の追加発表も追いかけ、証拠となる通知や日時を控えます。
流出した情報の種類で、行動を変える
| 情報の種類 | まず確認・対応したいこと |
|---|---|
| メールアドレス・電話番号 | 偽メール・SMSを警戒し、認証コードを他人に教えない。重要なアカウントの多要素認証を見直す。 |
| パスワード・ログイン情報 | 該当サービスのパスワードを変更。使い回し先も変更し、不審なログインや連携アプリを確認する。 |
| カード・金融情報 | 銀行・カード会社へ速やかに連絡し、利用停止・再発行の必要性や取引履歴を確認する。 |
| 運転免許証などの書類画像 | 流出元に対象範囲を確認し、書類の発行元や関係サービスに対策を相談。不審な契約通知がないか注意する。 |
| 子どもの顔写真・所属・活動予定 | 公開範囲と転載状況を確認し、掲載先への削除・非公開依頼を検討。教室や保護者間で連絡方法を確認する。 |
一方、情報流出が公表されたからといって、不正利用が必ず発生しているとも限りません。事実関係を確認し、情報の種類に合った対応を取りましょう。
事業者に確認したいこと
- 自分や子どもの情報は対象に含まれるか
- どの情報が、どの時点で、どの範囲まで流出したのか
- 外部取得が確認されたのか、流出のおそれの段階なのか
- 二次被害への対策と、今後の追加通知の方法は何か
個人情報の取扱い:個人情報保護法相談ダイヤル(03-6457-9849)。契約・消費者トラブル:消費者ホットライン188。不正送金やカードの不正利用は、まず金融機関や発行会社へ速やかに連絡してください。
守るための基本原則
9.事業者が持つべき、3つの基本原則
集めない。
必要のない個人情報は、最初から収集しない。
載せない。
子どもの情報を必要以上に公開しない。
残さない。
保存の必要がなくなった情報を保管し続けない。
もちろん、法令上の保存義務や、安全な運営に必要な情報は適切に管理します。大切なのは、情報を集める理由、公開する理由、保管する期間を説明できることです。
子どもの将来を見据えて
10.子どもたちの未来のために
幼い頃からバレエや新体操などを学び、コンクールや大会、発表会に参加する子どもたち。その成長の記録は大切なものですが、教室や主催者の広報・宣伝のためだけに存在するものではありません。
今は問題がないと思える情報でも、本人が大人になったときには公開を望まないかもしれません。
事業者には、個人情報を活用したい理由があります。だからこそ、提供する側にも、その必要性を確かめる視点が必要です。子どもに代わって情報を預ける保護者と、情報を受け取る教室・主催者の双方が、将来への影響まで考えることが大切です。
集めない。載せない。残さない。
必要な情報だけを集め、必要な人だけが利用し、必要な期間だけ保管する。子どもたちとご家族が安心して舞踊・審美系スポーツに関われる環境を守るために、まずは日々の情報の取り扱いを見直していきたいと思います。
参考資料・出典
参考資料・ご案内
新しい事実が判明すると公表内容が変わることがあります。以下は2026年10月14日時点で確認した一次資料・公的資料を中心に掲載しています。
- NICT|A2B攻撃(公開アプリの解析からのサーバ攻撃)に関する注意喚起(2026年10月13日)
- NICT CYNEX|A2B攻撃の技術的説明・推奨対策(2026年10月13日)
- さいたま市|防災情報配信システムの不正アクセスと個人情報漏えいの可能性(2026年10月13日、第1報)
- 個人情報保護委員会|大規模な漏えい等事案を踏まえた注意喚起(2026年10月7日)
- JPCERT/CC|直近で相次ぐ不正アクセスへの注意喚起(2026年10月8日、9日更新)
- IPA|不正アクセスによる漏えい等への速やかな対策(2026年10月9日)
- IPA|不正ログイン対策(パスキー・多要素認証)
- パーク24|タイムズカーの不正アクセスに関する第2報(2026年9月28日)
- パーク24|本人確認書類等の漏えいアカウントを示す第3報(2026年9月29日)
- 東京商工リサーチ|2025年の上場企業等の漏えい・紛失事故調査(2026年1月30日)
- 個人情報保護委員会|令和7年度年次報告
- ITRC|2026年上半期の情報侵害報告(2026年7月22日)
- Surfshark|2026年の流出アカウント統計
- 米国司法省|個人情報の悪用と銀行詐欺の事件(2026年9月10日)
- ニューヨーク州司法長官|23andMeのデータ侵害に関する対応(2026年7月14日)
- 個人情報保護委員会|学校における個人情報の取扱いに関する注意喚起(2025年6月25日)
- 個人情報保護委員会|個人情報保護法ガイドライン(通則編)
- 個人情報保護委員会|個人情報保護法Q&A(開示・利用停止等)
- バレエ安全指導者資格®
※情報基準日:2026年10月14日。本記事は一般向けの啓発資料です。集計値は対象・期間・定義が異なり、足し合わせられません。法的判断や事故時の個別対応については、最新の公的情報や専門家の助言を確認してください。
SDAからのご案内
情報を守ることも、安全な教育環境の一部です。
セーフダンスアソシエーションは、バレエ、新体操をはじめとする舞踊・審美系スポーツの分野で、身体の安全だけではなく、心理的安全性や子どもの権利、情報の適切な扱いを含めた指導環境づくりを考えています。
安心して活動を続けられる環境を、一人の先生の経験や善意だけに任せないために。指導者教育、専門家による支援、現場での情報共有を通じて、各地域の教室を支えていきます。