芳賀直子先生
舞踊史研究家 新国立劇場バレエ研修所(バレエ史講師) K Ballet School TTCコース(バレエ史講師) 大正大学客員教授
1)今回の資格への思い
皆さま、こんにちは。舞踊史研究家の芳賀直子(はが なおこ)です。
最初から「え?」と思わないで下さいね、日本ではバレエ史を知らなくても踊り続けられてしまう、これは事実です。ですが、自分が好きで続けている芸術でもあるバレエのこれまでの歴史の時間の最先端に自分がいるのも事実です。バレエ史はダンサーにとっては自分の役を理解したり、より深めたりするために極めて役に立つ存在です。また、バレエ教育の際に歴史が身近になったら生徒さん達はそれぞれの立場で自分とバレエ史だけではない歴史、他の芸術との接点を見つける事ができるでしょう。バレエ史を知ることはプラスしかないのです。
今回、非常に幅広い分野の講座の中にバレエ史が入ることも本当に意義深いと感じています。バレエ史が自分とつながっている存在であること、そしてそれによって開かれ豊かになるバレエの世界への道案内ができたらと思っています。
2)担当する講座の内容について
日本の書店ではそれが美術館でも、バレエやダンスの本コーナーが併設されていることは多くありません。例えばパリやロンドンの街角でふらっと入った書店でも美術、シアターコーナーの近くにダンス、身体芸術のコーナーは当たりまえに存在しています。
そうではない日本でバレエの歴史に触れる貴重な機会として、皆さまにバレエ史知ってよかった、もっと知りたい、と思っていただける講座にしたいと思っております。歴史、と聞くとすぐ連想されてしまう年表的な在り方ではなく、バレエの指導にも役立ち、他の芸術やその時代の接点も見えてくるバレエ史を魅力的にお伝えしたいと思います。
3)参加される皆さんへ
バレエ史が皆さまのバレエの印象やこれまで疑問に思わなかったことを刺激する存在として伝わり、バレエがより深まるような講座にと思っております。
バレエは総合芸術、という言葉はしばしば使われますが、それが本当にどういう事なのかもお伝えできるかと思います。
皆さまのご参加お待ちしております。