講師紹介・メッセージ

今回のバレエ安全指導者資格にて講習を担当してくださる講師の方々よりこれから受講される皆様へのメッセージをお届けします。
講師の方々と共に学び、共に深め、共に良い時間をすごしていきましょう。

1)今回の資格への思い
2)担当される講習の内容について
3)参加する皆さんへ


井上留美子先生

日本整形外科学会専門医
日本整形外科学会認定スポーツ医
日本スポーツ協会公認スポーツドクター
医療法人社団成東会松浦整形外科内科院長

1)今回の資格への思い
みなさま、こんにちは。医師の井上留美子です。
日常診療において、バレエの怪我や痛み、悩みは多く見られます。医学的研究もまだ多く行われていません。指導に関わる者の不勉強で、アスリート生命を潰さないためには、この様な運動特性に特化した素晴らしい指導者の方々の元で学ぶ機会は貴重なのではないかと思います。

2)担当する講座の内容について
私は整形外科(整形内科?)医師として、日々人の身体の治療に携わっております。
毎日、多くの痛みや怪我を診ていると、身体の個性やその使い方や作り方、予防の重要性に気付かされます。特に、スポーツの現場において、成長期の身体を知らずして運動指導をするべきでない、とすら感じています。運動特性はとても重要ですが、もっと基本の運動器についてお伝えできたらと考えています。

3)参加される皆さんへ
私はバレエ専門の整形外科医師ではありません。足の専門家でもありません。そんな私が、バレエに携わる皆様にお伝え出来る事は何だろう? 
わかりやすく身体を理解していただくためには?
こんな事を考えながら、私も勉強させていただいております。


伊藤あゆみ先生

管理栄養士
日本スポーツ協会・日本栄養士会認定 公認スポーツ栄養士

1)今回の資格への思い
皆さま、こんにちは。管理栄養士、公認スポーツ栄養士の伊藤あゆみです。十数年前、自身の経験から、「バレエ界にダンサーの食生活をサポートする専門家が絶対に必要」と思い立って以来、スポーツ栄養学を専門として活動して参りました。
この度、「安全」という共通ワードの元、多角的な学びの場の一員として栄養学を担当させていただけること、とても感謝しています。
私一人でサポートできるダンサーの数には限りがありますが、今回の資格を通じて、ダンサーやダンサーに間近で関わられる先生方が、ご自身や大切な生徒さんの心身の状態や食生活をより広い視点で捉えていただくことができれば、より多くのダンサーの安心に繋がると思います。そのお手伝いができれば本望です。

2)担当する講座の内容について
ダンサーの身体管理は、パフォーマンスありきのことです。見た目の美しさだけでなく、タフに踊れる体力、しなやかな筋肉や障害予防のための効率的なリカバリー、表現を生む豊かな心、過酷な環境にも適応する強い心身、たくさんの要素を考慮しなければなりません。
そのため、生活習慣病の改善や美容を目的とした食事法とは視点が異なります。
「バレエ栄養学」という学問が未だ確立していない中、私の専門であるスポーツ栄養学を土台に、ダンサーやバレエの指導に必要な情報を精査し、実際のバレエライフに生きる形でお届けします。

3)参加される皆さんへ
私たちの周りには、たくさんの情報があふれています。一方で、バレエに特化した情報は少なく、四苦八苦されている方も多いのが現状ではないでしょうか。
さらに、私たちは生身の人間なので、こうすればこうなる!なんて簡単には思い通りにいかないことも多々あります。現場で抱えていらっしゃるお悩みも、共有していただけると嬉しいです。


八木原麻由先生

理学療法士

1)今回の資格への思い
動きの専門家である理学療法士の八木原麻由と申します。日々患者様の治療に携わる中で、「怪我を予防するための知識と技術を患者様に広めること」がとても重要だと感じています。バレエに限らず、踊りには身体が必要です。その「身体」に対する知識や技術を持つことで、より正確に、そしてより安全にバレエと関わっていくことができるのではないでしょうか。この資格では、さまざまな分野の専門家による講習が受けられるため、バレエに関わる皆様のサポートに繋がるはずです。

2)担当する講座の内容について
ベーシックコースの初日に股関節、2日目には膝関節、3日目には足関節についてお話しさせて頂きます。「ターンアウト」という言葉はありますが、身体の動かし方は人によってバラバラです。「プリエ」や「ルルベ」も同じです。個人差のある「動き」をより安全に動かすための知識を、単なる講義ではなく共に身体を動かししっかり理解できる場とさせていただきます。

3)参加される皆さんへ
「身体」と「バレエ」に関わる専門家が、ここまで沢山集まれる場はなかなかないと思います。受講されることで、みなさんの新しい知識や興味、発見、そして今後のサポートに繋がると信じています。素敵な時間となることをとても楽しみにしていますね。


佐野綾子先生

弁護士(第二東京弁護士会)
あや総合法律事務所代表

1)今回の資格への思い
弁護士の佐野綾子と申します。
法律の専門家として種々の問題を取り扱ってきた経験からも、子どもの頃、けがをきっかけにバレエをやめてしまったという個人的経験からも、「安全」の重要さは、どれだけ強調しても強調しすぎることはないと考えています。
本資格は、一見、バレエの指導とは縁のなさそうな法律分野を含め、多数の分野の専門家が参集し、「安全」なバレエのために必要な知識を幅広く提供するものです。そのような画期的な資格の講師の一人として、皆さんにお目にかかることができるのはとても光栄です。受講生の皆さんが抱くであろう、バレエの指導においてなぜ法律の知識が有用なのかという疑問に、講習を通じて自然にお答えできるよう努めます。

2)担当する講座の内容について
バレエの先生は生徒にバレエを教え、生徒はそれに対しレッスン料を支払う-このようなバレエ教室のごく日常的な風景のなかにも、法律的な問題はひそんでいます。法的に整理すると、バレエの先生と生徒の間には業務委託契約と呼ばれる契約が成立しています。たとえ契約書や約款といった書面を取り交わしていなくとも同様です。
バレエの先生は、業務委託契約に基づき、契約の相手である生徒に対し、バレエの専門家として相応しい水準の指導を行うことが期待されます。生徒の経験やレベルにあわせたバレエ技術の指導はもちろんですが、生徒が心身の健康を損なわず、安全にバレエの練習をできるように配慮することも、法律上あるべき指導の内容として挙げられるでしょう。そして、そのようなレッスンを提供できなかったために生徒がけがをしてしまうと、バレエの先生には、法的な責任、端的にいえば賠償責任が生じることがあります。
私の講習では、バレエの指導において法律上期待される配慮の内容、それに至らなかった場合に生じうる法的責任をメインに、バレエ指導で求められる留意事項を法的な観点から解説します。

3)参加される皆さんへ
この資格に関心をもつ方は、すでに、ご自身が担当する生徒の健康や安全を真摯に考えていらっしゃると存じます。ただ、そうであっても、改めて法的な考え方や裁判所の見解を知ることは、周囲の指導者の方にも同様の配慮を促しやすくなったり、普段の指導や教室運営を振り返ったりする契機になると思います。
皆さんのこの講習での学びが、皆さんの日々の指導を通じてさらに周囲に広まり、そして、バレエを安全に楽しめる環境が広がっていくように、一緒に学んでまいりましょう。


芳賀直子先生

舞踊史研究家
新国立劇場バレエ研修所(バレエ史講師)
K Ballet School TTCコース(バレエ史講師)
大正大学客員教授

1)今回の資格への思い
皆さま、こんにちは。舞踊史研究家の芳賀直子(はが なおこ)です。
最初から「え?」と思わないで下さいね、日本ではバレエ史を知らなくても踊り続けられてしまう、これは事実です。ですが、自分が好きで続けている芸術でもあるバレエのこれまでの歴史の時間の最先端に自分がいるのも事実です。バレエ史はダンサーにとっては自分の役を理解したり、より深めたりするために極めて役に立つ存在です。また、バレエ教育の際に歴史が身近になったら生徒さん達はそれぞれの立場で自分とバレエ史だけではない歴史、他の芸術との接点を見つける事ができるでしょう。バレエ史を知ることはプラスしかないのです。
今回、非常に幅広い分野の講座の中にバレエ史が入ることも本当に意義深いと感じています。バレエ史が自分とつながっている存在であること、そしてそれによって開かれ豊かになるバレエの世界への道案内ができたらと思っています。

2)担当する講座の内容について
日本の書店ではそれが美術館でも、バレエやダンスの本コーナーが併設されていることは多くありません。例えばパリやロンドンの街角でふらっと入った書店でも美術、シアターコーナーの近くにダンス、身体芸術のコーナーは当たりまえに存在しています。
そうではない日本でバレエの歴史に触れる貴重な機会として、皆さまにバレエ史知ってよかった、もっと知りたい、と思っていただける講座にしたいと思っております。歴史、と聞くとすぐ連想されてしまう年表的な在り方ではなく、バレエの指導にも役立ち、他の芸術やその時代の接点も見えてくるバレエ史を魅力的にお伝えしたいと思います。

3)参加される皆さんへ
バレエ史が皆さまのバレエの印象やこれまで疑問に思わなかったことを刺激する存在として伝わり、バレエがより深まるような講座にと思っております。
バレエは総合芸術、という言葉はしばしば使われますが、それが本当にどういう事なのかもお伝えできるかと思います。
皆さまのご参加お待ちしております。


青木尚哉先生

ダンスグループzer◯主宰
振付家・ダンサー

1)今回の資格への思い
振付家、ダンサー、ダンスグループzer◯の代表の青木尚哉です。
いつのまにかダンスに出会いおよそ30年が経過していました。その途中でたくさんの怪我や交通事故にもあいました。が、今もこうしてダンスを続けていられるのは、その都度親身になって治療や指導、そしてダンスとは何か、身体とは何かを問い、伝え続けてきた先人達の指導の御蔭かと思います。今回の資格が全国の現場最前線でお悩みの方への一助となることを願っています。

2)担当する講座の内容について
今回のコースでは、僕が振付や指導の際に使っているポイントワークを用いて、現場最前線で起きうる「言語」と「イメージ」と「実際の身体」のズレについて、体験談と実践ワークを提供いたします。ポイントワークは、僕が生徒としてダンサーとして振付家として、重ねてきた体験のトライアンドエラーによって開発しているオリジナルメソッドです。知識と実践の両立を目指す本コースの特徴をふまえ、生徒と教師、振付家とダンサーの間のコミュニケーションの成立を再確認します。一つの答えに対する、無数の問いを皆さんで話し合いましょう。

3)参加される皆さんへ
バレエはもとより、ダンスは衝動と興奮と欲望に満ちています。そこに必ずしも安全はあるとは言えません。だからこそ、指導の時に「安全」はしっかりと意識されるべきだと考えています。この資格の元に、集まる皆さんの「愛するバレエ」と「育む生徒たち」への悩みが少しでも解決し、またその回答が皆さんの新しいノウハウへとなっていく。そう思うとワクワクしてきます。僕も皆さんと同じく参加の気持ちを持って勉強していきたいと思います。


坂口忍先生

元ノルウェー国立バレエ、
スウェーデン王立バレエ ダンサー
忍バレエスクール国分寺主宰
ワガノワバレエ教授法ディプロマ取得
バレエ安全指導者資格認定講師

1)今回の資格への思い
こんにちは。プロフェッショナルコースを担当させていただきます坂口忍です。
世界にはバレエ指導の基となるバレエ教育メソッドがいくつかありますが、それらの殆どはプロフェッショナルのダンサーを輩出するために作られたもので、海外の国立バレエ学校ではそのメソッドに耐えられる身体条件をクリアした生徒に対して、段階を追った約8年間のカリキュラム、最新のコンディショニング等のサポートと共にじっくりと育てていきます。
現在日本では趣味として幅広い年齢層の方々が気軽にバレエを学べますが、様々な年齢、身体特性、目的を持った生徒さんへ、与えられた条件下でどう安全に上達へと導いていけるかを、共に考える機会になれば幸いです。



2)担当する講座の内容について
「世界のバレエ、その価値観と多様性について」
自身がカナダ、ヨーロッパでダンサーとして14年間過ごし、その後ワガノワメソッドを学んだなかで見えてきた、国やメソッド、スタイルにおける特徴、姿勢や動作の違い、そして現在のバレエの進化について考察、実践していきます。その文化的背景や多様性を尊重しながら、生徒さんによってどのようなアプローチが適切か、また既存のメソッドを安全に指導するための配慮などを考える機会になればと思います。



3)参加される皆さんへ
実は、私もバレエ安全指導者資格のベーシック、プロフェッショナルコースを修了した受講生です。毎回盛沢山の学びをいただき、回を重ねるごとにバレエの核となるもの、メニューの組み方、それぞれの成長過程に寄り添った指導、長期的視野で生徒さんの成長を見守ることを改めて考える機会をいただきました。
安全に指導することのみならず人間を育てる総合力のようなものを学べる稀有な場所でもありました。ちょっと立ち止まって、生徒さんにとって本当の幸せとはなにか、自分自身がどういう指導者になりたいのかを見つめなおす、よい時間にもなるのではと思います。


鶴谷美穂先生

元イングリッシュ・ナショナル・バレエ団
FISTD, Enrico Cecchetti Final Diploma Holder
BASI® Pilates (Mat) Certification

1)今回の資格への思い
皆さま、こんにちは。「英国ISTD認定バレエ・スクール The Ballet Garden」を主宰しております鶴谷美穂(つるたに みほ)と申します。この度「バレエ安全指導者資格」の指導者として参加させていただくことになり、大変光栄に思っております。

私は現役ダンサーを引退した後に日英を行き来しながら勉強を始め、チェケッティ・メソッドの英国ISTD認定教師となり、後に、同ISTD認定指導者養成資格を取得いたしました。チェケッティは、伝統あるメソッドでありながら、日本で紹介される機会にあまり恵まれていないメソッドかと思いますので、簡潔に史実をご紹介させていただきます。

バレエの歴史を紐解くと、チェケッティ・メソッドの考案者エンリコ・チェケッティを通らずには現在のバレエ教育に辿り着かないと言えます。英国バレエの土台を作ったのはチェケッティの弟子、ニネット・ド・ヴァロワ、マリー・ランベール、アリシア・マルコヴァたち。ワガノワ・メソッドを作ったのもチェケッティの弟子、アグリッピナ・ワガノワ。実は私たちが触れているバレエの多くが、チェケッティによる指導を源流に持つと言うことができます。

今回は、指導者養成資格を持つ身として、チェケッティ・メソッドの良さを取り入れながら皆さまのお役に立つ「バレエ安全指導者資格」の講座となりますよう努めてまいりたいと存じます。どうぞ宜しくお願い申し上げます。



2)担当する講座の内容について
「チェケッティ・ポール・ド・ブラの動きとその理論について」では、カルロ・ブラシスの教えを引き継いだチェケッティが、どのような考えでこのエクササイズを作ったのか、実践を交えながら学んでいきます。

「チェケッティ・メソッドの曜日別練習メニュ-とカリキュラムの組み方について」では、エクササイズが曜日別になっている理由、それぞれの曜日の特徴、またチェケッティ・メソッドのカリキュラムが上から下までどのように構成されているのかを見ていきます。

どちらの講義でも、バレエの動きや型について知るには、解剖学などサイエンスの要素だけではなく、文化的・歴史的背景が重要であることを知っていただくきっかけづくりをしていきたいと思っております。



3)参加される皆さんへ
チェケッティ・メソッドの教師資格試験を取得する学習の過程で、私自身たくさんの発見と驚きがありました。カリキュラムを子供の成長過程に合わせるとはどういうことか。解剖学、運動生理学、理論などサイエンス的要素に基づいたレッスン構成はどういうものか。エクササイズに含まれる動きや振り付けには目的や歴史的背景があり、そこから導かれる表現力とは何か。バレエの音楽との繋がりや、ピアニストさんとのコミュニケーションのとり方について知っておくべきことは何か。その他、レッスン計画の立て方、デモンストレーションの見せ方と教授法、生徒とのコミュニケーションのとり方など、学んできた項目を挙げればきりがありません。そのどれもが日々の指導に役立っています。
皆さまの日々の指導が彩り豊かなものとなるよう、これらの柱をまんべんなく学んでいただくお手伝いをさせていただければ幸いです。


成川さくら先生

澁谷芸術企画代表
モスクワ国立舞踊アカデミー大学教師科卒
ロシア連邦認定バレエ教師

1)今回の資格への思い
皆さま、こんにちは。澁谷芸術企画代表の成川さくらと申します。今回「バレエ安全指導者資格」という、素晴らしい指導者用のコースが発足し、自身が携われることを、大変嬉しく光栄に思っております。バレエのムーブメント自体、私たち人間の身体にとって「自然ではない」動きを多く伴うため、指導者の皆さまも、大なり小なり怪我のご経験があるのではないでしょうか。生徒もまた其々、身体の条件は異なるので、個々に合った教え方を模索されることもあるかと思います。各ジャンルのプロフェッショナルが集結したこのコースで学ぶことで、「正しい知識」が身に着くはずです。皆さまが指導される上で生じる「日頃の疑問」を解消していただき、是非、指導者としてのスキルに更なる磨きをかけてください。

2)担当する講座の内容について
プロフェッショナルコースにて『バレエの立ち方&ターンアウト』、『ロシアバレエと留学』をテーマに講義を担当させていただきます。特に「正しい立ち方」はクラシックバレエの基礎における最重要事項と考えており、個人的には指導する際に一番気を付けている部分です。正しい立ち方を身に着けることで、怪我を防ぐことはもちろん、踊りも軽く、楽になっていくのが実感できると思います。

3)参加される皆さんへ
コースの紹介を読んでいると、それだけでワクワクしてきます。わからないことがあれば、積極的に質問してください。皆さまと有意義な学びの時間を共有できることを、とても楽しみにしています。


針山愛美先生

バレエダンサー
一般社団法人イーアイアーツ代表理事

1)今回の資格への思い
皆様こんにちは、針山愛美(はりやま えみ)です。
『バレエ』には様々な要素があります。
テクニック、表現力、心をお客様に伝える…
テクニックには様々なメソッドもあります。そのテクニックも時代とともに少しずつ変化しています。
ロシア、ヨーロッパ、アメリカで実際に活動してきた経験と、そして日本において今感じること皆様と一緒にお話ししていくことができれば幸いです。

3)参加される皆さんへ
バレエを通して伝えたいことは沢山あります。
『バレエ』を伝統あるものとしてしっかり残していく事の大切さ、又バレエを通して喜びや楽しさを伝えていく事。
プロとして活動していくにはストイックな部分も必要です。しかし、その方によって人生のモチベーションになるようなエネルギーを得られるバレエもあっても良いと思います。
1つのアドバイスが、100人全てに当てはまるとは思いません。一人ひとりに向き合い、大切なことをお伝えしていくことも大切だと思っております。そのようなことも皆様とお話ししていくことができれば光栄です。


藤野暢央先生

元香港バレエ団プリンシパル
バレエダンサー
ピラティスインストラクター

1)今回の資格への思い
皆さん、こんにちは。バレエダンサー兼ピラティスインストラクターの藤野暢央です。バレエのみならず、全てのジャンルの「踊り」というものは、人が自然に持つ「感情が体の動きとなって生まれ出る」行為。誰しもが自由に、思うように踊ってよいものです。同時に、しっかりとした踊り、激しい踊りを求めるならば、それだけ肉体にも要求が高まります。体の様々な機能を理解し、より正確に、より安全に努めて体を作っていくことは、本人の意識のみならず、それを見守る指導者にとっても、必ず良い成長に繋がっていくはずです。

2)担当する講座の内容について
今回のコースでは「足」と「感覚」について、新しい領域を学んでいただきます。体中どの部位にしても「あって然るべきもの」「無いと困るもの」であることには間違いないのですが、特に足に関しては使い方や使い道を、実は余りよく分かっていないのが本音ではないでしょうか。「感覚」は捉え方によって、様々な可能性を生み出し、踊りにはもちろん。私生活や人生観にも、大きな影響を与えてくれるでしょう。

3)参加される皆さんへ
今回のコースを受けられたことで、今まで知らなかったこと、知りたかったことの鍵が、またいくつか解けていくことでしょう。人の心も体も、日々変化し続け、成長し続けるもの。新たな知識は必ず、人生の財産になります。楽しんでまいりましょうね。


荒川奈々恵先生

株式会社シルビア
横浜店 店長

1)今回の資格への思い
皆様こんにちは。
バレエ用品店「シルビア」の荒川と申します。
時と共にバレエがより身近になり、習い事では小さなお子様から大人の方まで幅広い年齢層の方にバレエが愛されているのを日々感じております。今を代表するバレエブランドも、時を経て様々な商品を展開するようになりました。
更に、情報も自由に手に入るようになった今、ネットで安価に商品を購入できたり、プロのダンサーさんが工夫されている加工法を見て真似ることがしやすくなりましたそれらを取り入れることでパフォーマンスが向上すれば良いのですが、実際には一人一人、足型や柔軟性、筋力は異なるため、“安全“を考えると、本来は個々に合ったシューズ選びを大切にしていただきたいと考えております。
足の状態に見合ったシューズを履くことができれば、怪我の予防や、パフォーマンス向上に繋がるのではないでしょうか。踊られる方が“長い期間““楽しく踊る“ことができるように、一緒に足とシューズの見方を考えていただけたらと思っております。

2)担当する講座の内容について
基本レッスンでは欠かすことのできないバレエシューズをはじめトウシューズのフィッティングにおいてチェックしていただきたいポイントを、日常のレッスンで取り入れやすい様にお伝えしたいと思っております。
また、シルビア独自のプレトウというステップアップのためのシューズもご紹介致します。

3)参加される皆さんへ
十人十色という言葉があるように、足にも個性があり、生徒様を指導される皆様からシューズフィッティングに対して関心を持っていたくことで、一人でも多くの生徒様の足の状態に気づいてあげられるきっかけになれましたら幸いです。当日は、些細なことでも気になることがありましたらお気軽にご質問ください。


大江麻美子先生

BATIK
コンテンポラリーダンサー
バレエ安全指導者資格認定講師

1)今回の資格への思い
皆さま、こんにちは。ダンスカンパニーBATIKにてダンサーをしております、大江麻美子です。
また幅広い年齢層の方々へのバレエ、コンテンポラリーダンスの講師をしております。
バレエ、ダンスというと、身体を動かすことや感覚がメインになることが多いと思います。
それ自体は素晴らしいことですが、それだけではどうしても痛みや怪我、トラブルに繋がり、行き詰まることを実感しました。
バレエ・ダンスというものを多角的に分析してくださる専門家の方々から学び、ご自身の活動に繋げていける、生かせる資格だと思っております。
コンテンポラリーダンサーなのにバレエ指導をしている私の知識や見解が、受講される皆さまの一助になりますように。



2)担当する講座の内容について
バレエを指導する上で、そもそもどのような姿勢に導いていけばいいのか、身体(関節)はどのようにどれくらい動くものなのか、ということを整理していきます。
現在なさっている指導の、身体への安全面を一度見直してみる機会に繋がる講座になればと思っております。
私自身の反張膝も用いながら、真っ直ぐとはどういうことか、など一緒に考えていきましょう。



3)参加される皆さんへ
「安全」について学ぶ、という選択をされたことがまず素晴らしいことだと思います。講座には学び続けられるヒントが詰まっています。
たくさんの知識に溺れそうになりますが(笑)、その知識をどうやって生かしていくか考えるのもまた、素晴らしい時間です。
私もバレエ安全指導者資格の修了生ですので、学べる仲間が増えることを心強く思います。


中谷広貴先生

バレエジャポンGM
バレエTV代表
バレエ専門パーソナルトレーナー

1)今回の資格への思い
バレエ専門トレーナーとして活動しています中谷です。東京バレエ団にいた時からよく友人たちと『日本にもバレエ用の資格があるといいのにね』と話をしていたあの日々から10年以上が経ちました。いつも頭によぎるのは『バレエ用があれば』という想いでした。今回素晴らしい先生方と一緒にこのような場を作れたことは主宰として大変嬉しく感謝の気持ちでいっぱいです。多くの悩みを抱える先生方、ダンサーの方の人生をサポート出来る場になることを心から願っています。

2)コースではベーシック、プロフェッショナルともに『学びの応用&バレエの動作と機能解剖』を担当致します。その日学んだことを次の日のレッスンからすぐに活かせるよう実践への応用の仕方をお伝えしていきます。そしてここではただ一方的に講義を行うのではなく、受講生の方同士でのディスカッションや発表の場を設けていきたいと考えています。こうした出逢いと過ごす時間を通じて相談することがなかなか出来ず孤独になりがちなバレエの先生同士、学び合い、支え合い、励まし合って生きていける、そんな温かなバレエコミュニティの構築にも繋がっていけたらと願っています。


3)東京バレエ団在団中にトレーナー資格の取得に向けて勉強をはじめましたが、『バレエってこういうことをしていたのか!』という発見の連続で毎日が本当に楽しかったことを覚えています。今回のような多角的な視点で身体のことに特化して学ぶ”バレエ用”の資格は他にありません。学びを深めたい方にとってもとても頼もしい講師の先生方が集まっていますので安心してご参加頂けたらと思います。運転免許と同じでタイミングを逃すとなかなか時間が取れなかったりもしますので、迷っている方は迷った今が絶好のチャンスです。一緒に学んでいけることを楽しみにお待ちしています。