ダンサーや競技者が、 身体だけではなく、人生そのものを育てられる環境へ。
ダンサーや競技者が積み重ねてきた専門的な経験に、新たな学びを重ねること。身体を育てる教育と、人生を育てる教育を分断しないこと。セーフダンスアソシエーションが目指す教育の未来についてお伝えします。
私たちが目指していること
セーフダンスアソシエーションがつくりたいのは、単なる資格制度ではありません。 ダンサーや競技者が、身体・心・文化・社会・自分自身について学び、積み重ねてきた経験を次の人生へつなげていける教育機会と教育環境を、社会の中につくっていきます。
EXPERIENCE AS EDUCATION
ダンサーや競技者が積み重ねてきた時間を、
「教育」として捉え直す
ダンサーや競技者は、幼い頃から非常に多くの時間を、身体技術の習得と向上に費やします。
レッスン、トレーニング、コンクール、試合、舞台、遠征、留学。その時間の中で身につけるものは、技術だけではありません。
- 継続する力
- 集中する力
- 身体を管理する力
- 失敗から立ち直る力
- 仲間と一つの目標へ向かう力
- 人前で表現する力
こうした経験は、極めて高度な「教育」です。
一方で、一つの専門領域に多くの時間を注ぐからこそ、異なる学問や文化、仕事、価値観と出会う機会を持ちにくくなることもあります。
セーフダンスアソシエーションは、それを「不足」とは考えません。
ダンサーや競技者が積み重ねてきた専門的な経験に、
新たな学びを重ねる。
身体を育てる教育と、人生を育てる教育を分断しない。
VISION
踊ること、競うこと、そして生きることを、
一つの教育として考える。
私たちは、ダンサーや競技者が安全に活動できる環境をつくるだけではなく、その人自身が身体・心・社会について学び、自分の人生を考えられる教育環境をつくります。
- ケガを防ぎ、身体について学ぶ
- 心と尊厳を守る方法を知る
- 歴史や文化を知る
- 人権や社会について考える
- 自分と他者について考える
- 経験を社会でどう生かすかを考える
BODY & HEALTH
身体を守るための教育
セーフダンスアソシエーションの出発点は、身体と健康を守ることです。
ダンサーや競技者が長く活動していくためには、経験則だけではなく、医学・科学に基づいた知識が必要です。
整形外科、理学療法、栄養、婦人科、心理、成長期の身体、コンディショニングなどを学びながら、現場で必要となる判断力を育てます。
「痛みがあるとき、どう判断するのか」「専門家へつなぐべきなのはいつなのか」「成長期の身体に何をしてよく、何を避けるべきなのか」。大切なのは、医学の専門家になることではなく、身体を大切に扱うための知識と判断力を持つことです。
身体を守るために必要なのは、
我慢ではなく、知識と判断力です。
MIND & DIGNITY
心と尊厳を守るための教育
身体の安全だけでは、本当の意味で安全な環境とは言えません。
指導者と生徒。コーチと選手。振付家とダンサー。監督と競技者。そこには、立場や役割による力の差が生まれることがあります。
だからこそ、心理的安全性、ハラスメント、身体接触、言葉の使い方、人権、子どもの権利について学ぶ必要があります。
「昔からこうだったから」「強くなるためには仕方がない」という文化をそのまま受け継ぐのではなく、自分たちの指導や環境を問い直す力を育てます。
なぜ、その指導を行うのか。
その言葉は相手の尊厳を守っているか。
その環境は本当に安全なのか。
BEYOND SPECIALIZATION
専門性の外にある世界を学ぶ
ダンサーや競技者は、非常に早い段階から専門化します。それは大きな強みである一方、自分が所属する世界の価値観だけが「普通」になってしまうこともあります。
そこでセーフダンスアソシエーションでは、身体や指導だけではなく、歴史、芸術、音楽、哲学、美学、心理学、教育学、ジェンダー、社会、人権、労働、キャリアといった領域へ学びを広げていきます。
外側から見るLIBERAL ARTS
知識を増やすだけではありません
目的は、自分が生きてきた世界を一度外側から眺め、「自分たちの世界では当たり前だけれど、本当にそうなのだろうか」と問いを持てるようになることです。
- 歴史・文化
- 芸術・音楽
- 哲学・美学
- 心理・教育
- 人権・社会
- 労働・キャリア
EXPERIENCE TO CAPITAL
経験を「人生の資本」に変える
ダンサーや競技者は、一般的な教育では得にくい非常に多くの経験を持っています。
舞台に立ったこと。試合で勝ったこと。負けたこと。ケガをしたこと。留学したこと。言葉の通じない環境で生活したこと。チームで活動したこと。引退や退団を経験したこと。
しかし、その経験は、振り返り言葉にしなければ、自分でも価値を捉えきれないまま過ぎてしまうことがあります。
舞台、試合、留学、怪我、チーム、キャリアの転機を実際に経験する。
何が起き、何を感じ、どのように判断したのかを見つめ直す。
経験を自分の言葉で説明できる知識へ変える。
他者との対話を通じて、自分とは異なる見方に出会う。
教育、仕事、創作、支援、次世代育成へ経験をつなげる。
踊ってきた時間や競技に打ち込んできた時間を、
人生と社会の中で使える資本へ変えていく。
A PLACE TO KEEP LEARNING
資格を取るだけではなく、
「学び続ける場所」をつくる
セーフダンスアソシエーションは、資格を取得したら学びが終わる仕組みを目指していません。
専門家による講義、少人数での対話、ケーススタディ、読書会、レポート、研究会、異分野の専門家との交流、社会とのプロジェクト。
こうした機会を通じて、年齢やキャリアを問わず学び続けることのできる教育環境をつくっていきます。
資格は、学びのゴールではなく、
新しい問いに出会う入口の一つです。
ANOTHER AXIS OF LEARNING
専門性を磨く時間のそばに、
もう一つの学びの軸を
ダンサーや競技者の中には、高校卒業後すぐに海外へ渡ったり、プロとして活動を始めたり、競技生活へ集中したりする人も少なくありません。
それは、大学進学とは異なる形で高度な専門教育を受ける時間でもあります。
だからこそ私たちは、専門性を磨くことと、身体・心・文化・社会について学ぶことを、二者択一にしない環境が必要だと考えています。
専門性を深める
レッスン、トレーニング、舞台、試合、留学、現場経験を通して、自分の専門性を磨いていく。
世界を広げる
医学、心理、歴史、文化、社会、キャリアなどを学び、専門性を人生や社会の中に位置づけていく。
留学中でも、舞台活動を続けながらでも、競技生活の途中でも、自分のペースで学び続けられる。セーフダンスアソシエーションは、そうしたもう一つの学びの場所を目指します。
FROM INSTRUCTION TO EDUCATION
指導者を育てることから、
人を育てることへ
これまで私たちは、安全について学ぶ指導者を増やすことに取り組んできました。これからは、その役割をさらに広げていきます。
- 安全に教えられる人
- 身体について考えられる人
- 心について考えられる人
- 歴史や文化について語れる人
- 社会について考えられる人
- 自分自身の経験を、次の世代へ渡せる人
私たちが育てたいのは、
「知識を持った指導者」だけではありません。
人間について考え続けることのできる教育者です。
THE FUTURE WE WANT TO BUILD
セーフダンスアソシエーションが
目指すもの
私たちがつくりたいのは、単なる資格制度ではありません。
ダンサーや競技者が、身体を学び、心を学び、文化を学び、社会を学び、自分自身について学ぶ。
そして、自分が積み重ねてきた経験を、次の人生へつなげていく。
そんな教育機会と教育環境を、社会の中につくっていきます。
ダンサーや競技者が、
身体だけではなく、人生そのものを育てられる環境へ。
LEARNING & SUPPORT