みなさま、こんにちは。
バレエ安全指導者資格®︎事務局です。
今回は、学ぶことの意味についてお話をしていきたいと思います。
今現在の日本においては、バレエを指導するために、特別な資格は必要ありません。
日本の法律にそういった規定はなく、バレエ界全体で「指導者には資格が必要だ」というルールも存在しないのが現実です。
けれど、この「誰でも教えられる」という自由の裏に、私たちは見過ごしてきた大切な問いを抱えているのかもしれません。
なぜ、踊るためには学ぶのに、教えるためには学ばなくていいのか?
この問いにはっとする方も多いのではないでしょうか。
おそらくこれまで、「指導する」ということそのものをきちんと学ぶ機会がなかったから。
もしくは、感覚や経験に基づいて教えることが主流で、「教え方を学ぶ」ことに目が向きにくかったからかもしれません。
しかし、社会の価値観が変わりつつある今、「今まで通り」でやっていける時代ではなくなっています。
生徒一人ひとりの身体も心も、かつてとは違います。
情報の伝わり方、コミュニケーションの在り方も大きく変化しました。
そんな中で、私たち指導者はどう在るべきなのでしょうか。
バレエ安全指導者資格®は、そうした疑問や違和感に向き合う場所です。
ただの資格取得をゴールにしたものではなく、「学ぶ」という行為そのものの価値を、改めて感じてもらうための場所です。
正直に言えば、資格は手段でしかありません。
私たちが本当に大切にしているのは、資格の取得そのものではなく、そこに至るまでの「学びの過程」です。
整形外科学、運動学、心理学、栄養学、指導法、バレエ史、音楽、さらには哲学や対話力まで。
さまざまな専門家とともに、「バレエと人」を多角的に見つめ直す機会を設けています。
なぜなら、教えることは「伝えること」だけではなく、「支えること」「寄り添うこと」でもあるからです。
そしてそれは、技術だけでは補えない、深い理解と知識の積み重ねによってこそ可能になるものです。
もちろん、学びは強制されるものではありません。
「学びたい」と思う気持ちが、自発的に芽生えることが大切です。
だから私たちは、声を大にして「資格が必要だ」とは言いません。
むしろ、資格を出している立場だからこそ、「まずはバレエと人にもっと興味を持ってみてください」と伝えたいのです。
きっとそこから、「もっと知りたい」「もっと深く理解したい」という想いが生まれるはずです。
そしてその想いこそが、これからの時代の指導者に最も必要な資質なのではないでしょうか。
今、私たちは変化の中にいます。
社会も、生徒も、そしてバレエという芸術も。
だからこそ指導者にも、変化を恐れずに学び続ける姿勢が求められています。
この資格講座は、そのための第一歩。
自分の経験だけでは補えなかった部分を、もう一度丁寧に見直していくための場所です。
未来のバレエを、より安全に、より豊かにしていくために。
あなた自身が、学びを通してアップデートされていくことで、目の前の生徒たちの未来も変わっていく。
ぜひ一緒に、「教える」を、もう一度学び直してみませんか?
あなたと一緒に学べる日を楽しみにお待ちしております。
バレエ安全指導者資格®︎ 事務局