熊谷拓明先生

踊る『熊谷拓明』カンパニー主宰
ダンス劇作家

1)今回の資格への思い
多くの舞踊の現場で、身体や心を痛めている若い世代の方に出会います。 その多くが自分を取りまく環境が全てだという固定概念から、「踊り」を上手く愛せなくなる事により心を崩し、身体を崩しているように私は感じています。 技術の指導だけではなく、その人間の暮しに寄り添った言葉や、提案を持つ指導者が生まれる事で、明るい兆しが見える事を期待しています。

2)担当する講座の内容について
バレエや舞踊が自身の生活や人生において どんな存在であるかを考えて頂く機会になればと考えます。 もちろんとても大切な位置にあるであろう「バレエ」ですが、人間として暮らす時間に「バレエをひろげる」ヒントが隠れています。 自身の事を掘り下げられたら、次は近くにいるバレエを知らない人にとってのバレエを考えます。 バレエの世界に引き込む踊りではなく、 人々の暮しに飛び込むバレエを探ってみましょう。

3)参加される皆さんへ
私自身、ダンスに打ち込んだ10代から30代。創作活動に取り組み始めた30代半ばから今までの10数年は、大きく「踊り」との関係が変わって来たように思います。 そして、ダンスと共に一喜一憂していた頃とは違うパフォーマンスを心がけてから、大きく世界が広がった感覚を覚えました。 指導者としてだけではなく、ダンスに関わる者として共に「踊りの未来」のお話が出来たらと思います。
皆様のご参加、心よりお待ちしております。